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(第13話)トロピカル~ジュ!プリキュア「ドタバタ校内放送!響け、人魚の歌!」感想

2021年05月23日 | トロピカル~ジュ!プリキュア
■(第13話)トロピカル~ジュ!プリキュア「ドタバタ校内放送!響け、人魚の歌!」感想


(「トロピカル~ジュ!プリキュア」第13話より)

人魚さんといえばお歌。
太古の昔から歌声一つで船を沈めてきた勇壮なる歴史に、夏海さんも興味津々。
ねぇねぇローラも船沈めたことあるー?魂とか抜くよねー?

しかしながらローラの反応は意外に冷たく。曰く、そんなことはしないそうです。
我々の史実に基づくなら、「人魚が歌う」のイメージはギリシア神話のセイレーンによるらしい。セイレーンが何故歌うかといえば、元々鳥の化け物だから。鳥だから歌う。
それが姿かたちが人魚に変化した後も特殊能力「歌」は残ったままだったので、「人魚=歌う」のイメージがついたと思われます。
したがって、ローラが歌で魂抜いたりしないのはリアルです。人魚さんからすれば風評被害もいいところ。

ただ歌うこと自体はお好きな様子。海の中って水圧のせいで娯楽や技術に制約あるものな。歌が娯楽として進歩するのは納得できる。
同じ理由で武器としても発展しそう。現にクジラ等々、音響兵器を実装しています。やっぱり魂抜いたりするんじゃないかしら。物理的に。

さて夏海さんらは昼の校内放送に出演することになりました。
この過程のドタバタぶりが凄まじい。

たまたま廊下で放送部に遭遇する。
みのりん先輩のクラスメイトの縁もあり、出演を希望。
本番前に現場を見学。
その最中に放送部員がダウン。
急遽台本を引き継ぎ、生出演。
台本読めない。放棄。
虫襲来。
夏海さん一時離脱。
「声しか聞こえない」ことを逆手にとり、ローラも参加。

めくるめく急展開。夏海さんは3秒先すら考えていない。今を生きすぎる女。あの子、脊髄反射だけで生きてないか。
テーマ「今一番大事なこと」をひしひしと感じます。計画どおりにはいかない、やりたいことだけやっててもダメ。その場その場で最善を目指すんだ。
あと、ちゃんと出番に備えてスカートを自作するとか準備も大事。マーメイドが履くからマーメイドスカート。
すぐに退場なされた放送部の方も、「台本を全員分用意する(今日は見学の予定なので、本来ならなくても問題ない)」と地味に準備を頑張ってます。たぶん、放送に興味を持ってくれて嬉しかったんだと思う。

夏海さん以外の面々も相も変わらずでよいです。
コスメ好きで売ろうとして、虫女として周知されたと思しき涼村さん。段々、立ち位置を確立してきた気がする。

色々あった末に、最後の最後でいよいよローラのお歌。
人魚といえば歌。ずっと「歌う」「歌わない」と引っ張りに引っ張り、ついにお披露目された歌。
良いお歌です。「次期女王」の政策理念も感じる。

しかも歌詞に「歩幅を合わせ登ったら」とあります。人魚やアザラシに歩幅はないでしょうから、この歌は陸に来てから、陸棲生物向けに作った新曲もしくはアレンジと思われる。まぁタコとかをイメージした歌だったりするのかもしれませんが。
いずれにせよ聴き手を想定したチョイスなわけで、ローラの心配りが垣間見えます。

今回のお話もそうですが、トロプリさんは「人魚」と「トロピカる部(および夏海さん)」が上手く機能しまくってて、毎回楽しいです。
色々なことに首を突っ込む動機があり、その色々な場面に「人魚がいたら」のシチュエーションでお話がガンガン進む。逆も然りで、「あの状況に人魚さんを放り込もう」というネタを、トロピカる部はザクザクと実現できる。
やっぱり人魚さんは素晴らしい。「謎生物」「引率キャラ」を姿を変えることなく一人二役しつつ、今までのシリーズでいうところの「料理」とか「ファッション」のような物語の下敷きとなるジャンルまで引き受けてくれてる。

今作は「プリキュア」というより、良い意味で「人魚モノにプリキュアがいたら」感があります。プリキュアというより、人魚さん。
そろそろプリキュア卒業かと思ってたうちのお子様も、かつてない勢いで視聴してます。この基軸は大成功だと思う。
コメント
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