Casa de lápiz:鉛筆庵

鉛筆庵に住む鍵盤奏者が日々の生活の徒然・音楽などを綴ります。

O.レスピーギ

2007-12-04 00:13:07 | 音楽
O.レスピーギ(1879-1936)のピアノ曲「リュートのための古代舞曲とアリア」(全6曲)はとても魅力的な作品。
これは全12曲のオーケストレーションをした作品の中から6曲をピアノ用に編曲したもので
「小舞曲「オルランド伯爵」(第1組曲-第1曲)/ヴィルネルラ(第1組曲-第3曲)/ガリアード(第1組曲-第2曲)/イタリアーナ(第3組曲-第1曲)/シチリアーナ(第3組曲-第3曲)/パッサカリア(第3組曲-第4曲)」という構成になっている。
               
15~16世紀の人々の心を捉えて離さなかったであろう、その当時の流行歌・・・だよね。それが、レスピーギによって近代的な音の処理をされて現代に歌いかけてくる。その旋律は覚えやすく、歌いやすく、時に甘くセンチメンタルでもあり、また華麗でもあり・・・素敵だ。
その第4曲「イタリアーナ」、思わず歌いだしたくなる優美さに彩られ、目の前にぱあっと一枚の風景が広がる。それは海のようでもあり、草原のようでもあり、そこをわたる風に吹かれているような・・・。
       
続く第5曲は「シチリアーナ」。音楽の宝箱「フィッツウィリアム:ヴァージナル・ブック(Ⅰ、Ⅱ)」には調性、拍子は違うが同じ旋律の曲が収められていて(「オールド・スパニョレッタ」)、この曲がリュートに乗って流行り交通状態の悪いあの当時大陸からドーバー越えて流行っていたのか~!と想像するのはほんとに楽しい。
とっても素朴なこの曲が、レスピーギの手にかかると次々ディミニューションしていって、気付いてみれば、こ、これは、なんと華やかなっ!!という展開。
       
クリスマスに向く曲だろうか?と思いつつ、もう選んじゃったもんね~
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2 コメント

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もしかして・・・ (わん太夫)
2007-12-06 11:23:27
記憶は定かではないのですが、

レスピーギって、『ローマの松』を作曲した人ではないでしょうか???
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わん太夫さま、 (rubicone)
2007-12-06 23:34:45
そうです!そうです!!
彼はローマのサンタ・チェチーリア音楽院で教授を務めていたそうですが、図書館で古い時代の作品を調べるのを楽しみにしていたそうです。
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