Casa de lápiz:鉛筆庵

鉛筆庵に住む鍵盤奏者が日々の生活の徒然・音楽などを綴ります。

趣向を凝らしたアンコール

2016-02-06 22:06:19 | 音楽
トーマス・ダンフォード リュート・リサイタルを武蔵野市民文化会館小ホールで聴いた。
この夜のプログラムはリュートと言えばこの方々、という二人の大家、ダウランドとカプスベルガーの作品で構成されていた。
      
リュート・ソロの演奏会を聴くのは久しぶりだったので、何となく緊張気味で出掛けた。
しかし、この夜、この会場を満たしたリュートの音は素敵で楽しく、活き活きした音楽を紡ぎだして、観客を彼の音楽世界へと自然に導いているようだった。気持ちがゆるゆると溶けてリラックスしていき、心から音楽を楽しんでいた。
そして、すべてのプログラムが終わった後、熱狂的な拍手に応えて舞台に再登場した彼は先ずお礼を言い、そして、すべての灯りを消した暗闇の中でダウランドの曲を演奏します、曲は『暗闇に住まわせておくれ』とアンコール曲の説明をした。
彼が演奏用の椅子に着席すると同時に会場内のすべての灯り(舞台も客席も)が消え、辺りは真っ暗闇に~。
そしてその闇の中から響くリュートの音・・・夢のようだ!!と感激していたら、そこへ歌声がかぶさってきた!!
素晴らしいカウンターテナーの歌声~会場全体もぞわっとした感じだった。
この歌が終わって会場に灯りが入ると舞台上にはトーマス・ダンフォードとカウンターテナーのイェスティン・デイヴィスの二人が並んでいた!!(イェスティン・デイヴィスはこの日の前夜リュート歌曲リサイタルを同じ会場で開催していたのだ~♪)
うわぁ~!なんて豪華な、しゃれた、趣向を凝らしたアンコール!!
その上、その後もう一度アンコールに応えて二人で演奏してくれた。それがダウランド『今こそ別れの時』(実はこの曲、大大大好き~。この日のプログラムの中で『蛙のガリヤード』演奏していて、やっぱりいい曲だよなぁ、としみじみ思っていたので、ここで歌曲で『今こそ別れの時』が聴けて、もう大満足)そしてそのままエリック・クラプトンの『ティアーズ・イン・ヘヴン』へ~♪
ほんとに夢のような一夜だった!!
武蔵野市民文化会館のロビーのシャンデリア。
          
ところで、この日の前日に開催された「イェスティン・デイヴィス カウンターテナー・リサイタル」がNHK BSプレミアムで放送されるそうです。
NHK放送は、3/25(金)午前5:00-5:55にBSプレミアム「クラシック倶楽部」にて放送予定、だそうですよ。
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