豪州落人日記 (桝田礼三ブログ) : Down Under Nomad

1945年生れ。下北に12年→東京に15年→京都に1年→下北に5年→十和田に25年→シドニーに5年→ケアンズに15年…

マスコミのセルビア悪玉キャンペーン     

2001-10-18 21:06:08 | Weblog
10月18日(木) 快晴 

     
 世界3大美港?

ここクロアチアのドブロフニクは世界3大美港の1つだそうです。それじゃ、残る2つの港は?と尋ねると次々名前があがります。シドニー、ナポリ、リオデジャネイロ、ストックホルム、モナコなど10ヶ所も。まあシドニーは間違いないですね。残る2つは人好き好きでいいんじゃないですか。それにしてもドブロフニクの旧市街はきれいですね。ユーゴの内戦でよく破壊されずに済んだものです。

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     マスコミのセルビア悪玉キャンペーン     

8:00 ドブロフニク入港。PB責任者の石丸は「ドブロクニクはシドニー、ナポリとともに世界3大美港の1つである」と言っていた。確かに美しいが、函館より下位かなと思う。気仙沼程度か。小幡Nと旧市街散策。城壁めぐりに1時間かかる。こちらの港はすばらしい。そこから船で20分のカブタートへ。観光シーズンが終わったばかりで人影がまばら、せかされることもなく、日の光も優しく感じられる。オープンテラスの昼食もなかなかだった。

市内には戦争の傷跡もなく、生活レベルもギリシャに遜色なさそうだ。人々は気品ある顔立ちをしている。しかし表情にはギリシャの明るさ、晴れやかさはない。クロアチアにはナチスの暗い影がある。

第2次世界大戦時、クロアチアはナチスと同盟して国内のユダヤ人、ジプシー、セルビア人を劣等民族として強制収容所に送り込み50万人以上を殺害した。

ユーゴ分裂後のクロアチア戦争、コソボ紛争などで、アメリカやECのセルビア叩きはあまりに一方的だ。セルビアを爆撃し、ミロシェビッチを人道の罪で逮捕し、国際法廷で裁こうとしている。

セルビアが民族浄化のためにクロアチア人やモスリムを強制収容所に放り込み、集団レイプを行ったとされる行為は、クロアチアとモスリム側でも行ったことである。

マスコミの偏向報道にも問題があると同時に、ユーゴの連邦制を解体し、民族浄化への道を開いた「民族自決」が果たして正しい方針なのか考え直す必要があろう。

ピレウスで下船した武花Nが夕方合流した。

  

読書「我利馬の船出」 灰谷健次郎

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