8月23日(金)快晴
深浦町は日本海に面していて、「夕日海岸」と呼ばれるほど落日が美しい。しかし今年の夏は天候不順で、毎日のように熱い雲が垂れ込めて、海に落ちる夕日を1回も見ていない。しかし3‐4日前に真夜中の満月を目撃。南の空の雲の切れ目に、冷たく輝く正円の月影が見えた。その翌日は晴れたり曇ったりの、落ち着かない天候だった。夕日の名所の千畳敷海岸には落日見物の住人たちが20人ほど押しかけていた。午後6時半に水平線に漂う千切れ雲を焼くように太陽が日本海に沈んで行く。日本橋三越の獅子像のようなライオン岩も満足げに落日を眺めていた。