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ザ・クアトロ

クアトロの父のたわごと

お客様たちの沈黙

2012年10月23日 | 映画の話

Photo 名作「羊たちの沈黙」の中で、クラリスはレクター博士に告白する。
「朝方、仔羊の悲鳴で目が覚めたの。牧場に行くと叔父が子羊を殺していて・・・」
「逃がさなきゃと思って柵を開けたのに、仔羊たちは逃げないの」
「とっさに近くの一匹を抱えて逃げたわ、でも重くて」
叔父はラム肉のために、をしていただけなのだが、幼いクラリスには、訳もなく仔羊たちが殺されていくように映ったのでしょう。
そして「助けたいのに、助けられなかった」という事実が、彼女の精神的トラウマとなる。

クアトロのお客様はクアトロの父に告白する。
「あのサンマの和風パスタが食べたいと思ってクアトロに行ったの」
「すると、もうクアトロ基準のサンマの入荷がなくて食べられなかったの」
「とっさに釜揚げシラスの和風パスタを注文したら、そのシラスのパスタも売り切れだったわ」
クアトロは、旬の美味しさを提供したいだけなのだが、お客様には訳もなくおすすめパスタが消えていったように映ったのでしょう。
そして「食べたかったのに、食べられなかった」という事実が、お客様の精神的トラウマとなる。

クアトロにクラリスもびっくりの美味しい霜降りの刺しが入った仔羊が入荷した。
その「仔羊の香草パン粉焼き」を美味しい赤ワインと一緒に早めに食べておこう。
あのトラウマは直るだろうか。

コメント
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