ザ・クアトロ

クアトロの父のたわごと

ペペロンチーニ

2007年09月14日 | パスタの話

Photo_451 ペペロンチーノかペペロンチーニか、クアトロはペペロンチーニと名乗っている。
どちらにしろ、本式の名称は、アーリオ・オーリオ・エ・ペペロンチーノ、ニンニクとオリーブ油と唐辛子のスパゲッティである。略されてペペロンチーノなりペペロンチーニになった。イタリアでペペロンチーノと注文すれば、唐辛子だけが出てくるのだろうか。さらに、ペペロンチーニと注文すると複数の唐辛子が出てくることになる。
しかし、アーリオ・オーリオ・エ・ペペロンチーノについての話と書いていると長くなるので、クアトロ流にペペロンチーニについてのお話。このパスタは日本の素うどんのようなものとよく言われる。これはとんでもない話で、立派にたっぷりのオリーブ油とニンニクと赤唐辛子が融合したソースで食べるパスタだ。この融合を乳化と呼ぶようになった。今は、イタリアンを語る上によく使われる単語だ。お客様も乳化がどうのこうのと語る方が多い。これは、ペペロンチーニの地位向上の上で大変に有意義なことである。
単に、ニンニクと唐辛子を具材と考えて作っている人たちは、原価がかかっていないと思い、タマネギを入れたりマッシュルームを入れたりピーマンを入れたりする。さらに値段も安くする。これは、実に悲しいことだ。
クアトロでは、たっぷりのオリーブ油を使い熟練の技でソースを作り、メンに絡める。パスタを食べ終わった後にもソースは残るのだが、これはただの油ではなくソースなのだ。そのソースを飲み干すように食べるお客様は、かなりの通である。

コメント (1)
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