三重県名張市最南端 、旧三杉町太郎生(たろう)地区と接する鄙びた山間集落のある棚田。
名張市街の近鉄大阪線、桔梗が丘駅の脇を通る国道368号線で一路南へ12km、比奈知湖を越え、名張川沿いに約20分。
最上流に近い名張川も、もうこの辺りでは、ほんの5~6m程の川幅・・・・、因にこの辺りの標高は345m。
谷を行く名張川と国道を挟んだ曽爾山系のなだらかな斜面に棚田は造られている。
もう今は危なしくって、車は通行止めに成ってしまった吊橋を前景に流れの向こうに棚田が広がる。
棚田に点々と建つ茅葺き屋根にトタンを懸けた懐かしい形の民家、まるで絵に描いたような田舎風情。
棚田の規模は大きくないけど、なんとも落ち着ける景観。
田舎がどんどん疲弊していく中、もうこんな佇まいを見られるのは、そう永くは続かないような気がする。
撮影2012.4.8:2012.3.7