以前、このページでもUPした室生下笠間の茅葺き民家。
前回は春爛漫の四月末、それに石仏撮影の序での撮影、ワンポイントだけの撮影ではいかにも勿体無いロケーション・・・・。
棚田斜面沿いの旧道脇に二棟並び建つ茅葺き屋根を再度各方向から撮影したいと出掛けて来た。
2月初旬、立春を過ぎて直ぐに降った雪は、一週間程経った12日にも、日陰部分でまだ淡く残り幻想の世界を醸し出していた。
県道から集落への進入道付近から見上げると並び建つ2軒の茅葺き屋根は手前の竹藪に蹴られて同アングルでは納まらない。
こちらは上段にある伊賀型箱棟を持つ寄棟茅葺き民家。
並び建つ下段の茅葺き屋根は本格的大和棟の高塀を聳え立てている。
この方向からは屋敷の裏側に成るのですが南側に当たり全く白いものは見えません。
集落外れ、茅葺き屋根の並ぶ旧道から見下ろす下笠間の里は、覆懸屋も数多く見え、いかにも長閑で鄙びた山里景観そのもの・・・。
集落最上段から二軒並びの茅葺き民家を見下ろすと・・・・・・北側の屋根だけにうっすら残り雪。
二軒並びの上段に建つ茅葺き民家、寄棟茅葺き屋根に大きな箱棟の伊賀型棟仕舞・・・・・・
そう言えばここから三重県境までは直線で3km程・・・・伊賀と大和が同居してても何の不思議もない。
妻側下屋のとの間に煙出しだろうか?小さな棧瓦の庇が見える。
下段、石垣上に腰板白壁土塀を巡らし、二棟の土蔵に挟まれ、雪景色の大和棟。
正面は塀の奥にあり良くは見えませんが無理やり撮ればこんな感じです。
何度かは手を入れたのだろう・・・切り妻部分の白壁も腰板も傷みもなく綺麗に整えられて居る。
元士族の家柄だろうか?土蔵の「丸に立ち沢瀉」家紋が眩しい。
大和圏内広しと言えども、こう何拍子も揃った景観を堪能出来る場所はそうそう有るものでは無い。
「我が心のふるさと」を地で行く景観です。
撮影2014.2.12