大和高原、天理市山田町、なだらかな山裾の杉木立を背景に端正な茅葺き主屋を持つ上級農家の屋敷。
天理市最東部、山田町は名阪国道福住ICと都祁馬場町を結ぶ県道47号線沿いの歴史ある鄙びた山里。
緩やかな棚田の中に小さな集落が軒を連ね、日本の原風景を彷彿とさせてくれる処です。
そんな中、早苗のそよぐなだらかな棚田の奥にバッチリ決まった茅葺き民家の屋敷がまるで絵のように佇んでいる。
片妻寄せ棟、片側切妻、棧瓦の大きい箱棟を載せ、棧瓦の落棟に煙出し館・・・ちょっと風変わりな大和棟風。
平入主屋を真ん中に、離れ屋、蔵、向かって右手には納屋?を兼ねたようなもう一棟・・。
狭いながらも庭先には松や紅葉のの植え込みもあり・・・・
良き時代の裕福な農家を彷彿とさせてくれる。
放棄茅葺き民家の多い中、現在も堂々と生き続けている事を、強く感じさせてくれる茅葺き屋根の民家でした。
撮影2013.5.31