もう早や、30数年も前、郷土史の恩師と共に訪れた茅葺き屋根・・・・・。
急に思い立って訪れてみたら後の祭り、悲しくも惨たらしい姿を晒していました。
此処は和束町石寺地区、茶畑がなだらかな山肌を埋め尽くし、民家は茶畑を縫うように走る道路脇にポツポツと建つ。
30数年前、郷土史の小冊子に載せた写真・・・もうその頃にはお年寄りの二人所帯、聴いた話によると一人残ったお婆ちゃんも何年か前に亡くなったらしい・・・。
この覆い懸けが被せられたのはいつの頃だろうか??それほど古くも見えないがそれほど新しくもなく、まだ二人共に元気だった頃なのだろう???
冬支度の割木をいっぱい残し、すっかり見捨てられてしまった小さな赤い屋根
当時から農家の吹き降ろし屋根としては珍しいものでしたが・・・・、今はもう取り壊しを待つばかりです。
一方振り返れば・・・・まだまだ温もりの感じられるこんな民家も。
40年ほど前には、南山城標準の一般農家の佇まいでした・・・・。
撮影2013.2.17