昔は境内墓地に有ったと言う地蔵石仏、安山岩製なので花崗岩より赤っぽく、一見ちょっと華奢な感じは否めません。
ここは山添村役場からすぐ東、山辺高校山添分校脇の高台に建つ、高野山真言宗「龍厳寺不動院」・・・・こんな山里の小寺院に住職が常住しているのは珍しく境内も整備が行き届いている。
現在境内脇の小さな地蔵堂に安置され、ちょっと窮屈そうですが大切にされて居ます。
本堂の正面や、この地蔵堂にも高野山の火焔宝珠の「宝来(ほうらい)」が飾られ高野山末寺だと言う事が頷ける。
高さ108cmの舟形光背を負う像高78cmの錫杖宝珠の定形地蔵立像
蓮座上に立つが、蓮弁像容共に風化摩耗が激しく、永らく雨晒しだったことが窺われる。
全体の像容から南北朝期の造立と考えられている。
撮影2012.4.14