三重県名張、赤目近くの旧い集落で見掛けた庚申堂の青面金剛石仏。
ここは奈良県旧室生村と境を接する安部田の坂ノ下集落・・・、古より今日まで続く奈良東大寺二月堂お水取りの「松明調進」の街道筋。
坂ノ下の公民館横には廃寺となった??お堂と、その脇には小さな庚申堂。
稚拙な像容ながら事細かにしっかり儀軌に適った青面金剛像を刻み出しています。
鶏、三猿、踏みつけられた邪気、足元両側には二童子を配し、四臂の持ち物、頂部の日月も怠りないが・・・、どう見ても顔がちょっとお粗末。
それが庚申、民間信仰のローカル色豊かなところかも??、因に総高約1m強、花崗岩の中肉彫りで中々立派なものでした。
撮影2012.1.7