特徴的で奇妙な像容を持ち、石仏ファンには知れ渡っている青面金剛石仏。
まるで肩から鎌首を持ち上げてでも居るかの様に、四肢が伸び出している様なユニークさ・・・
近鉄大阪線「榛原駅」から国道370号線を道成に西へ約1.5km、篠楽の信号を越え、集落への入口辻に庚申堂が建ち、中にこの何とも漫画チックにも思える青面金剛像が大切に祀られて居る。
総高約1m足らず、像高60cm、頭は丁髷、面長で全く憤怒相とは似ても似つかない顔つき・・・
以前に紹介した都祁型の青面金剛像もユニークだったが、此方もそれに輪を掛けた様に奇妙な像容。
江戸時代中期の享保十三(1728)の造立・・・・この自由闊達さが庶民信仰の庚申講を物語る一つなのかも。
撮影2008.3.2