宇賀市神社境内から道路を挟んで東側、宇賀志川左岸、今や廃道となった大木の下に有る庚申さん。
この大木の根元に板石で組み上げた龕を造り、中に脆い安山岩を巧み仔細に刻みだした庚申の青面金剛石仏を祀って居る。
その景観風情が何とも言えず田舎らしい。
今まで見て来た庚申さんとは明らかに違うタッチ・・・今までのはどちらかと言うと稚拙さが目立った漫画チック・・・、これはどちらかと言うと専門家が刻んだ劇画風??
緻密仔細な細工を施していますがイマイチ怖く有りません・・・・それでも足下の邪気は一人怖がって居る様ですが??
顔付きがまるで歯抜けババア、目は玉でも入れたように「目の玉」迄刻みこんでいます。
子供の頃にこの前に立たされるときっと小便をチビリそうなほど怖そうだけど・・・この歳にもなると却って滑稽。
庚申さんおそるべし・・・なんでも有りのなんでも来いなんですね??。
ここ宇賀志あたりは神武天皇東征の道筋だと言われ、「宇賀志」いう奇妙な地名もその故事に因んだものの様です。
撮影2011.7.16