小さな祠に六体の山ノ神、此処も又、国津神社に祀られた山の神です。
春四月、桜並木が続く集落奥の国津神社への参道・・・ここは名張市東南部滝の原地区、周りを新興住宅やゴルフ場にすっかり開発され、すっぽり取り残されたように懐かしい景色の残る里山です。
滝の原下出の国津神社は平成10年9月、紀伊半島を横断した台風7号により、倒木や拝殿の倒壊等大きな被害を受け復興され、神さびた厳かさには欠ける幹事の境内です。
拝殿右脇、山裾に小さな覆屋の祠を設け、山の神を一列に並べています。
脇の杉の木から縄を渡し、この地方ではお馴染み、鍵の手のウツギの枝が吊り下げられている。
ここでは、ウツギの枝以外にもクリ、クヌギ等の枝も使われるようです。
鍵手枝に付けられた福俵と呼ぶ藁苞もその形態が集落ごとに少しは違う様にも感じないではない。
撮影2012.4.15