愛しきものたち

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和束町 撰原(えりはら)墓地の石仏

2012年05月10日 | 石仏:京都

撰原(えりはら)集落外れ、古墓で見かけた石仏さんが、ちょっと素敵だったのでUPしておきます。

前回紹介、撰原(えりはら)集落の四辻を西へ進めば直ぐに家並は途絶えて茶畑を眼下に見下ろし、下島へと続く尾根道となる。

集落外れ、新道と旧道の交わる道路脇、新しく基台を設えられた石仏さんが六体・・・、向かって左端の石仏さんは胸から上をなくして何さんやら??

中央の一体は飛びぬけて大きく、右手錫杖の定形地蔵・・・、残りの四体は同じような大きさなのですがどうも光背の形が違って年代も違うようです。

新道を造る際、此処に寄せ集められたものでしょうか??、茶畑を背景に古い石仏さんが良く似合います。

この先眺めの良い道を少し進めば、右手斜面の木立の中に古い撰原の墓地がある。

墓地入り口には・・・・、こちら間違いなく六体地蔵さんです、一寸高さがちぐはぐだけど良く似たお顔です。

斎場脇の小さな木立を背に古い石仏さんが並んでいて中々の気配を醸し出しています。

下半身を土に埋もれて居ますが二体は大きな地蔵で・・・向かって左は錫杖を持って無いように見えますが・・・・、掘り出して見ると、共に総高150cmぐらいでしょうか??。

どちらも室町期の像立??

傍らにはちょっと小さいながら施無畏印(せむいいん)、与願印 (よがんいん)の阿弥陀さん。

その横手には右手を肩先に挙げ錫杖を持たない古式の地蔵石仏。

整った像容、清々しい尊顔、光背に「應」だと思われる文字が読み取れるのですが・・・・

全体の像容からは、室町後期造立のような気がします。

撮影2011.7.23