愛しきものたち

石仏、民家街並み、勧請縄、棚田景観、寺社、旧跡などが中心です。

平群町信貴山奥の院道 目洗い地蔵

2012年05月25日 | 石仏:奈良

聖徳太子の創建、毘沙門天王を祀り寅に縁のある神として信仰篤い信貴山、そこから奥の院へいたる旧参詣道沿いに有る石仏です。

車では信貴山フラワーロード信貴畑を東、山道に入っていくと宝青院という寺を越へ、やがて右手斜面に裏寂れた石段が見え、その最上段に付近の景観には似つかわしくないコンクリート製の祠がある。

白く塗り固められたコンクリート壁の奥、岩肌の正面を舟形に彫り沈め、中に蓮台に乗る像高約60cmばかりの阿弥陀立像を厚肉彫りで刻み出す。

舟形掘り込み側面より切石の柱を建て笠石を載せ石龕状にしています・・・・、これなら何のための祠なのかと???、せっかくの風情をぶち壊し。

それでも忘れ去られるよりはずっと良いかもですけど・・・・。

石仏の彫りは深く力強く、良く見れば中々のものに見えます。

通称、目洗い地蔵と呼ばれ信仰篤く、花や香は絶えなさそうですが、付近は昼でも暗いほど緑が濃く、更に無粋な祠と石龕で殆ど真っ暗。

阿弥陀さんは目洗い地蔵と呼ばれ暗い暗い奥の奥、これじゃいくら何でもでも目先も利かないだろうに・・・

撮影2011.6.5