棚田集落、大門町の北外れ、小さな木立の下の大岩に一寸珍しい十三仏が刻まれている。
<磨崖付近から見た景観>
生駒谷を東大阪枚岡神社北側から暗がり峠を越え南生駒に抜ける国道308号は酷道とも称される急峻狭隘道。
その谷の一つ北の谷に広がる棚田域の中段に有る大門町。
小さな栗の木の下に有る大岩は幅3m高さ2m以上も有る大きな横玉子型をしており、その中央表面に幅60cm、高さ約1mの縦長駒形の彫り込みの中、十三仏尊像三体と種子十体を刻み出す。
中央たて三段には舟形の中、上から順に像高20cmにも満たないほどの虚空蔵・大日・釈迦の座像を刻み出し
左右に其々五体づつの種子を彫り刻み十三仏としていて珍しい。
遠めには何が彫られて居るのか分からない程ですが・・、さすが十三石仏のメッカ、こんな風代わりが在ってもおかしくはない
脇には天正十一年(1583)の銘が有り戦国期最中の造立・・・こんな山中でも不安が一杯だたのだろう・・・・・。
撮影2011.6.5