ピアノの音色 (愛野由美子のブログです)

クラシックピアノのレッスンと演奏活動を行っています。ちょっとした息抜きにどうぞお立ち寄り下さいませ。

バッハのお勉強

2016年12月16日 | レッスンメモ
今、届いたばかりのCDを聴いています。ペライアのパルティータ。もう出だしのところから、胸を掴まれています。バッハの愛なのかペライアの愛なのかわからないけど、深い感謝と愛情に満ちあふれた音を聴いています。

バッハ:パルティータ(全曲)、マレイ・ペライア
バッハ、この偉大な天才の作った曲の数々。私は小さな時から勉強しているのに、どうしてもバッハは難しいという気持ちが先に立ち、どう弾いていいかわからなくなって、若い頃、一時遠ざかっていました。しかしここ数年バッハが大きく私の中に存在してきて、もう一度勉強しなければいけないと遅まきながら思っています。膨大な数の曲を作ったバッハ。職人芸のように対位法など様々な技法を駆使して、たくさんたくさん作曲しました。これだけの量の作品を毎日のように作り続けたバッハ。そういうことができたのは、作曲の技法に幾つかのしっかりした骨格があって、それを様々に使いこなしているからこそだろうと思っています。だからバッハは意外と時間を書けずにどんどん作品を量産できたのだと思います。その作曲の技法の謎解きをしていくと、その曲を演奏するときに、こんな時はこんなふうに弾けばいいんだ、というルーティン、お約束がきっとあちこちに見えてくるはずです。

そんな思いをもって、昨日は、福岡で行われた赤松林太郎先生のバッハ平均律講座を受けてきました。いつも通りものすごく勉強になる素晴らしい講座でした。先生の講座はその作曲技法の謎解きや演奏の鍵をたくさん教えてもらえるのです。もちろん教わったことの受け売りだけにとどまらず、自分で、自分なりの答えを考えられるようになることを目標にしたいと思っています。そんな日は一体、いつ来るのかな。それまではとにかく勉強、勉強と思いながら講座を受けました。

バッハは素晴らしすぎて、だからこそ何気ない音楽。ともすると気軽に聞けてしまう。気負わないBGMにピッタリかと思うと、いざ本気で聴けば涙が出るほど深い愛情で迎えてくれる。慰めてくれる。そんな偉大なバッハを一生勉強していきたいと思います。

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