ピアノの音色 (愛野由美子のブログです)

クラシックピアノのレッスンと演奏活動を行っています。ちょっとした息抜きにどうぞお立ち寄り下さいませ。

ホールでの練習

2009年02月03日 | レッスンメモ
昨日は、別府市のビーコンプラザにあるフィルハーモニア・ホールで、フルコンのスタインウェイを弾いてきました。今日では全国各地の公的施設に立派な音楽ホールがあって、そこにスタインウェイが鎮座しているというのが、当たり前のようになっています。それらがどれくらい有意義に使われているかというと、各地で色々事情が異なるようです。

ビーコンプラザでは、新たな試みとして、30分1000円というお値段で、フィルハーモニア・ホール(最大1400人収容可能)の大きな舞台で、所蔵のスタインウェイ(フルコンサートグランドピアノ、D-274)を弾かせてくれるという企画を始めたのです。私は早速これに申し込んで、弾いてきました。

大きなホールで、練習するのはとても気持ちがよいものです。一時間、ドビュッシー、レクォーナ、ショパン、ムソルグスキー、メンデルスゾーンなど弾いてみました。客席は一人もいなくて完全なリハーサルの状態です。かなり残響がありました。自分の録音機を客席の中央や後部におきながら、響きを確かめました。自宅のスタインウェイで弾くのとはまた全然違い、フルコンの場合、自分のそばでなってる音がそのまま届いているのではなく、大きな反響版のおかげでどうもバイブレーションがかかったり、きらめきを加えながら、少し時間差があった後、音が発生する感覚です。ですから、二重に聞いているような感覚になりながら音を奏でていきます。(これは私だけが勝手に感じていることですが)それになれてくると、二重でなくなり、いっしょになって音が膨らみます。響きがピアノの向こう側から聞こえる感じです。これが、気持ちよいです。やっぱり、フルコンはいいですね。

帰って、録音を聞いて愕然としました。なんと、気持ち良いと思っていた音は、元気がありすぎ、曲によっては、はしたない感じでした。自分の弱点も発見でき、今日から修正にかかります。ホールで事前にチェックできると本当にありがたいですよね(本番でなくてよかった)。良い経験ができて、この企画に感謝です。また、やってもらいたいなと思いました。
コメント (4)
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