Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

これ以上にはない車

2024-03-09 | 雑感
陽射しが期待されていた。しかし午前中は曇っていて、気温は摂氏6度ほどに止まっていたので、暖房の無い部屋では取り分け寒かった。

フランクフルターアルゲマイネ新聞の新車試乗記を読んだ。メルセデスとBMWの比較も来週火曜日に全て出揃う。両車とも同カテゴリーで世界最高で、未だリリースされていないアウディにはハイブリッドが抑々ない。興味深いのは、今回もコントロール感ではBMWに勝敗が上がるが、その運動性ではメルセデスに軍配が上がっていて、両車を乗り比べて来て、漸くという感じがする。それは一月の試乗で確認していたが、BMWに関しては週明けに詳しく読むことになる。しかし明らかにメルセデスの方がクーペ感が強く、明らかにトランクの小さいBMWの方がフォードアーのリムジン感が強い。背景には、前者は中華市場ではロングヴァージョンを出していて、運転手をつけることが少ない欧州では後部座席が若干短くなっていて、特に真ん中は狭いらしい。勿論タクシーで使われるので短距離ならば全く問題ないとなる。

数百キロの走行では始め硬いと感じられていたメルセデスの椅子が快適になって来て、マッサージも効果があるという事だが、助手席の前のモニターは酔うので消したというから、その装備は予定通りつけないでいいことになる。しかし後部タイヤの操舵は一度試すとやめられないというので、空気羽根との組み合わせは試乗車の通りで良い。

重要な夜間ライトも好評である。但し自動操縦はBMWの方は車線変更までしてくれるようだが、メルセデスは車線維持だけである。ベルリンで起こったようなことは機構として起き難くなる。

エンジンに関しては四気筒の直列の二種類の差がもう一つ分かりにくいので、もう少し詳しく調べる必要がある。EU規制で速度超過で警告音が鳴るのは仕方がないとして、この点もメルセデスのように快適性を優先される方向に社会は向いている。走ることに関してBMWに並びそして抜くようになれば何一つ文句はない。四輪駆動と空気羽根はやはり抜き去る可能性のところだろう。

総論としてメルセデスは今迄の最も優れた車で、問題の多い電気自動車とは異なり、ハイブリッドのテストカーの評価が全てを表している。そしてそれはSクラスが登場して、それに対して最初にコムパクトクラスと呼ばれた240D(W123)の車の思い出が綴られていてる。親父さんが帰宅してきた時のガレージに入れる数メートルに同乗するのを愉しんだというのである。

現在使っているのがW122のデザインの流れのレトロであったので、恐らく上の比較は個人的なというよりも専門家として見解でデザイン的にもW123の流れにあるのだろうか。個人的に違和感を持たなかったのはそれが大きいのかもしれない。

メルセデスの購入者は何らかの繋がりを幼少の時からもっていたという調査もあるようだが、こうしたデザインへの趣向にも関わる。そして新聞には二年もこの為に待ったと私同様のことを語っているのだ。どうもこうした趣向は決して偶然ではないようである。そしてW123を含めてもこれ以上のものは嘗てもこれからもないとしている。
Die neue E-Klasse: Matthias Malmedie auf Erkundungstour zwischen Tradition und Moderne




参照:
新モデルの車を試乗 2024-01-11 | 雑感
市場が見え難い車Bクラス 2012-08-14 | 雑感
コメント
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