Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

不審な男が見下ろす街

2024-03-04 | 文化一般
日曜日の午後にスイスの国境の街レーラッハまで往復した。往路もほぼ予定通り15時に前に出て、17時17分には車庫入れとなった。市街地に入るのは一昨年振りで、それ以前には用事があって人を訪ねたことがあった。日曜日の交通量も少ないのだが、国境向こうのバーゼルから夕食にでも来るような人が多く、多くの車はBSの番号を付けている。

開場迄にまだ小一時間あったので、歩いて二分ほどの駐車場から、街の中心街に向かった。それだけに中心街でも可也インターナショナルなレストランが多くて、同程度規模の街としては飲食街は盛んそうだった。中心にはドイツェバンクまでがあって、折角であるから床屋代などを20ユーロ下ろしておいた。

催し物に早乗りしている人が楽員も見かけて、やはりスイス語が聞こえる。自動支払機から出て来て驚いたのは高い柱に立っている男の姿で、一体誰がと思った。通常の銅像などよりも明らかにリアリティーに富んでいる姿なので、近くに行って確認する迄事情が呑み込めなかった。

前に廻って写真を撮る頃にようやく像だと認識したのだが、一体どこの誰だか分らない。通常はこうしたところには過去の偉人とかビスマルクが尖がったピックを付けた帽子姿で見下ろしているのだが、これは全く雰囲気が異なる。不審な男なのである。

結構なコンディトライなども日曜で閉まっていたりラニングシューズの専門店とかチョコとした店があって、それなりの経済があることは分かったのだが、やはり街は小さい。

結局18時に開場で15分からレクチャーである。その前にトイレに下りていくと先ほど見た男の小柄なのがそこにあった。ドイツェバンクが借りているステファン・バルケンホールという作家のシリーズのようなので、またこれも思わず写真を撮った。どうも感じは似ていても顔つきがやはり違うようである。お題は、「柱の大きな男像」らしい、

コーヒー一杯2.5ユーロと、駐車料7ユーロで、復路は飛ばして20時42分車庫出しで帰宅は22時50分過ぎになった。往復走行距離500km。飛ばした割にはそれほど短縮できなかった。距離はバーゼルに出かけるのと全く変わらないようではあるが、市内交通がなく、検問所もないのでやはり早い。

今後その会場に出かけることがあるのかどうかもよく分からないのだが、想定通りでかけやすいことは間違いない。舞台あいさつでそこのホールの支配人が話していたが、今回の企画はそのホールとしては画期的で、予定されていたZDF/Arteの制作にも関われたことを誇りとしていた。

その制作は昨日までの三日間を使って制作録音されていたようで、9月に放映されて、オンデマンド化される。ホールとしては名作無声映画に新たな名前を残すことになってということらしいが、その音楽的な出来栄えはどうだったかという事はこれはやはり重要になる。(続く



参照:
総合評価8.6以上の価値 2024-02-22 | 文化一般
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