Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

優男とスラヴのシンデレラ

2006-12-27 | 
午前中のミュンヘンドームからのミサは、殆ど見逃した。しかし、その内容は、そこの合唱団と共に珍しくなく、分かっているのでまあ良いだろう。

午後、シンデレラのチェコ版を観る。1973年の東独とチェコの合作TV制作で、しばしばTV放映されているものである。初めの部分は観なかったが、猟師のように狙い撃つお転婆の娘の様である。

三つの胡桃の数だけ希望がかなう魔法を手にいれる。そして、鳩を手なづけて、灰の中からモロコシを拾わせておいて、舞踏会へと白馬を走らせる。

王子を果敢に挑発して、骨抜きにする。見知らぬ美少女への興味から質問攻めにする主体性の無い王子を手玉に取り、三つの質問をする。直ぐに回答出来ないとみるや王子を振り切って舞踏会をあとにする。

馬で追いかける王子と娘。自宅へと押しかける王子をみるや否や画策する養母と連れ子。策に溺れ、氷の貼る池であがく母子を尻目に王子は、亭内へ戻る。王子の前へと、最期の願いの魔法で結婚衣装を調えて名乗り出て、王子の申し出を受け入れる娘が描かれる。

共産政権下の風潮を観察する事も出来るが、何よりもチェコの男女関係を如実にみるようで面白い。優男のチェコ男性としっかり者のスラヴ小娘が描かれる。王子の反応が鈍く、判断が遅いのは男性として観ていて全く笑えないのだ。
コメント (2)
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