Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

製品への拘りと愛着

2006-12-30 | 生活
明日を最後に年末年始の休みとなる。来週は二日からなので、買出ししなければいけない。

ワインとは別に発砲ワインを買うべきかどうか?どうしても欲しいような気がする。

先日食した茸は、価格の割には味もシイタケのように強く香りもそこそこあったので、もう一度試してみるのも良い。

十年以上も履いている革靴の底の縫い糸が磨り減って、底が浮き出した。正式に直させたいところであるが、上の革も痛んで来ているので、先ずは専用の接着剤を使って応急処置をした。黒い靴紅も買わなければいけない。雨の日のお出かけなどには今しばらく使いたいと思っている。

現在では、ゴムを貼っていない革底の靴に拘る人は少数派である。そして、地下道のタイルなどでは滑りやすく、決して機能的ではない。それでも、だからこそ、その価値があると考える人がいるのである。

高級乗用車を見るが良い。数は忘れたがその溶接箇所は、尽く接着剤付けとなって来ている。確かに作業効率は良く、重労働は軽減される。しかし、そうして出来上がった製品には愛着は湧き難い。解体と資源再利用を期して採用されているテクノロジーであるが、粗末に使い捨てとなる時、その効果は期待できるのだろうか?

質の良いものに対してそれだけの投資をしようとする気持ちは、その労働と技への、その素材への敬愛である。無配慮な消費への諌めは、先日の教皇のクリスマス挨拶にもなっていたが、プロテスタントの指す宗教心を持った経済活動は果たして制御が利くのであろうか。

本日は、珍しく陽がさんさんと照り、窓を開け放って新鮮な空気を室内に入れることが出来た。その陽射しの中で、靴を眺めながらそのような事を思った。
コメント (2)
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