日々・from an architect

歩き、撮り、読み、創り、聴き、飲み、食い、語り合い、考えたことを書き留めてみます。

新年を迎えて

2015-01-02 21:10:07 | 自然

元旦。戴いた沢山の年賀状に見いって居たら、はらはらと雪が舞ってきた。
着物を着た娘は、妻君と賑やかに声を掛け合いながら花札で「こいこい」をやっている。毎年の恒例、元旦に有鹿神社へ車で行って初詣、だけど、この雪では三脚を立ててセルフタイマーでの記念写真が撮れない。初詣では明日にしようかということになった。そして娘が借りてきたDVD、映画「スラムドック弗ミリオネア」と「マリーゴールド・ホテルで会いましょう」を皆で見ることにした。

「スラムドック弗ミリオネア」は、インドの大都市ムンバイのTV局のクイズ番組に出て、100万ドルの賞金を得る若者が主人公。演者はディーブ・パテール。貧しい町に育ったその軌跡を織り交ぜながらのドラマに我が身と重ね合わせながら見入った。

我が娘がコミックのジャンルに在ったので借りてきたという「マリーゴールド・ホテルで会いましょう」は、奇しくも(と娘が驚いた)主人公を演じる若者はディーブ・パテール。
「舞台は同じくインドのジャイプールという町。人が満ち溢れ、喧騒に満ちた雑多なまちの中の荒廃した建物をホテルに再建しようと、客人として海外から呼び寄せた老人たちを相手に、三兄弟の末弟が右往左往する様子が、コミカルに、おい!そんないい加減な取り組方で大丈夫かと心配になるほどシリアスに描き出されていて画面に引きずりこまれた。

オヤッと思ったその客人の一人、映画007、3代目の「M」を演じたジュディ・テンチ。1934年生まれだというからこの時78歳。味わいのある風格があって眼を引いた。他の年老いた俳優連も、共感したくなる過ごしてきた人生そのものを演じているようで、我が身と置き換えたりしながら見入った。そして若き主人公、この客人たちを仕切ろうとする末弟の、どこかに品格のある風情にも惹かれた。

でも、新聞のスクラップの整理に明け暮れ、年内に書いてしまおうと考えていた原稿が書けていない。映画を見た後の夜は、ズービン・メータの率いるニューイヤーコンサートに引きずり込まれた。除夜の鐘のなる前に寝入る。

さて晴天になった2日、箱根駅伝に見入った。いくつかのアクシデントがあって心を痛めたりしたが、我が明大が2位で往路を駆け抜けた。
そして初詣。朋友moroさんのおみくじは大吉だったそうだが、僕のは小吉、「長閑(のどか)なる春の野中を家人と心安けく行く心地かな」。

妻君と娘は今夜も「こいこい」に興じていて賑やかだ。そのそばで、僕はこんな一文を記している。
いい年になりますように!


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2 コメント

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恒例 ()
2015-01-07 12:54:28
moroさん大吉!!
めでたい!!
私はpenkouさんと同じ小吉。
箱根駅伝も例年の如く5区中継所近くで生観戦。
他のランナーより小柄なのに、やたらダッシュでアップする青年が何度も目の前を行き来する。
何と彼こそが三代目山の神だった!!驚
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いいお正月でしたね! (penkou)
2015-01-14 10:22:25
mさん
やはり例年のごとく沿道に行ったのですね!三代目山の神の様子が伝わってきてなるほどとコメントを拝読しましたが、僕はTVで目を見張って見入りました。わが母校は…ちょっと残念でしたがちゃんとシード権を得たのでほっとしました。
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