日々・from an architect

歩き、撮り、読み、創り、聴き、飲み、食い、語り合い、考えたことを書き留めてみます。

青空を見上げながら、シリアで亡くなった方々に思いを馳せる。

2015-02-01 14:35:23 | 生きること

晴天の´ひかり`に満ちた休日・日曜日なのに、TVから流れてくる映像は、シリアに関する悲惨な報道で、書かなくてはいけない原稿をぼんやりと頭の中でまとめながらも、考え込むばかりである。

嘗て僕はJIAの理事のときに理事会で提案し、イラクの首都バグダッドに米国が砲弾を撃ち込む様を危惧し、人命とともに長い歴史を築いて来た建築群を無差別砲弾によって破壊するのは、人の生きてきた軌跡を抹消することになるのだから、JIAという建築家集団としてメッセージを伝えるべきだと提案した。いわゆる湾岸戦争だった。僕の頭の中には、子供のときに味わった「アラビアンナイト(千夜一夜物語)」があったのだ。

東京に在住する理事を中心として協議しただけで会員に広げることをしなかったが、賛同した建築家はすぐに200人を越えた。
文案を数名で取りまとめて、賛同した建築家の名を添付してJIAの捺印をもらった。

今思うと不思議だが、何故か僕一人で、当時本庁が改修工事をしていたので、外務省仮庁舎に赴き、受付に川口順子外務大臣に面会したい旨申し入れをしたものの、あえなく拒否され、担当者に渡しておくといわれて手渡して帰ってきたことをぼんやりと思い出している。

TVの映像で見る破壊されたまちの様は、悲惨だ。そこで生活をしていた人々の面影が宿っているからなのだろう。いまは、亡くなられたというお二人と共に、多くの方々の冥福を祈るしかない。


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