オフィスを出て左に向い、突き当たる道の右手に観える大通りにちらりと目をやり、左手に曲がってみる。その緩やかな坂道を登っていくと現れる不思議な光景。
超高層ビルの前庭と思われる一画に建つコンクリート打放しの二本の柱の連なりの上には、黒色の鋼板を折り曲げて構成した四角いバーが横組みに連ねられていている。そのコンポジション(構成)は、得も言われぬ味わいに満ちている。通常なら植栽を施した「庭」にするのだろうが、此処 都心!それはないだろうと思わないでもない。
さてこの構成は誰の発想なのか、このオフィスを設計した建築家のアイディアなのか、あるいはこのビルの担当者の想いなのかと思ったりもする。と気になって、この超高層ビルの受付へ赴いて聞いてみようかと、時折フッと目を細めることになるが、受付の女性の困惑した姿が頭に浮かび、まあいいだろうと断念。
この道は、西新宿西郵便局へ行くための通路でもあるので時折訪れる事があるが、此処を歩く人を見かけることもあるし僕も何度か歩いてみた。でもこの先が路に出るための階段になっていて、それはないだろう!と思わないでもない。
昨今、こんなことを、この風情を、我が胸の中に留める事も, ある意味での趣きのような気もしている。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます