日々・from an architect

歩き、撮り、読み、創り、聴き、飲み、食い、語り合い、考えたことを書き留めてみます。

6年目のブログ 人と建築「建築家の清廉 上遠野徹と北のモダニズム」

2010-07-14 14:28:01 | 建築・風景
夏が来て僕のブログも6年目を迎える。
自分の書いた文章を読み返してみて成る程`と思うこともあるが、`くどい`と情けなくなる一文もある。短く書くというのは難しいという当たり前のことが解った。
旅論を書いたこともある。僕の旅論だ。キーワードは「人」。由縁のある人と同行する喜びもあるが、一人旅もあった。出掛けるのは人がいるからだ。沖縄、新潟、札幌、京都、僕が小学生時代を過した天草。存続を願うレーモンドの設計した庁舎がある四国。そしてSeoul。縁あって青森・津軽。

人がいる限り好奇心が刺激され、それは際限がない。新潟、即座に沢山の人の笑顔とその人の声がよみがえる。札幌からターマスのいる小樽へ、そして函館へも。
`建築を見るために旅をする`ことが多いがそれだけでもない。亀甲墓、御獄やJAZZのライブハウス「寓話」が沖縄にはある。そのどれにも人が介在する。まして建築は人がつくり人が使うもの、人あっての建築だ。建築を見ることは人を見ているのだ。

建築家会館の本、第三巻「建築家の清廉 上遠野徹と北のモダニズム」(建築ジャーナル)が発刊された。故あって巻頭に一文を書かせていただいた。こだわるようだが人と建築である。
この本の紹介文を千葉の建築家`安達文宏`さんが書いてJIAの委員に紹介してくださった。ご本人の了解を得たので記載させていただく。

『上遠野氏を私は存じませんでしたが、建築と真摯に向き合い、出会う人々皆から愛され、慕われていた事が・・・建築は人であるという事が・・・
しみじみと心に伝わってきました。
地方で建築設計に携わるという事だけではなく、やはり一人の建築家としての生き様に共感するところがありましたし、人間上遠野徹の魅力が静かに湧き出てくるように思えました。』

5年間に渡って拙いエッセイを根気強くお読みくださって心より感謝申し上げます。
これからもぼちぼち書き続けていきますので、どうかよろしくお願いします。



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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
焦りました! (moro)
2010-07-16 12:38:27
最後の一文でほっとしましたが、ブログを止めてしまわれるのかと焦りました(笑)。
今年は大学院生に、御教授宜しくお願いいたします。
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いやいや・ますます (penkou)
2010-07-17 19:32:36
moroさん
梅雨が明けました。熱いです。カラッとはしません。でもまあ夏です。
昨日,JIAで藤村龍至さんの講演を聞き、2次会で話し込みました。「情報と建築をつくるプロセス」という独自の論理に今に時代を痛感しましたが、僕はツイッターには?ということで、ブログにはこれからも真剣に取り組みたいと思っています。
さて秋の院生たちとの交流では、どんなやり取りになるか興味津々です。
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