高校時代の同級生`小熊興爾´が、朝日新聞2月8日(水)の第2千葉版に登場した。
『竹とんぼおじさん』。
我孫子市の住人小熊は、親しみを込めてこう呼ばれる、との一文の後に、もう50年以上、子供たちに手づくり竹とんぼを送り続けていると記載された。「人」の欄である。高校卒業後、柏市の薬品工場に勤めたとあり、8歳の時に家具職人だった父から古い切り出しナイフをもらったのがきっかけ。工場の庭に遊びに来た子供たちに竹トンボを作って見せたのが発端。
そうだったのか、と我が家の棚にあるその竹とんぼを見遣った。5本もある。
まずは3年弱前になる2014年の6月、57年前に卒業した母校柏市にある東葛(東葛飾)高校の(同学年の)同窓会「葛の会」でもらった2本、そして昨年の6月の「葛の会」では3本も。狭い我が部屋を飛び回るこの`竹とんぼは(小熊の苦笑・困った顔が思い浮かんでくるが)作品、其れも芸術作品である。
この朝日の記事は、こう〆る。
`いまの子はまともにナイフを使えないが、(手直ししてもらった)竹とんぼが飛ぶと、夢中になるという`。
軸を固定するのではなく、軸の先端を広めに加工し、且つ羽根の中央に開けた二つの小穴に軽く刺さるように突起が付いていました。
軸を持って廻すと勢いよく羽根だけが空を舞うのです。
羽だけが・・・・・
仕組みを想像しているのですが、其れもまたmさんにとっては忘れ得ない光景、幼少の頃に父を亡くした吾がことことを思い起こすと、不思議な世界があるのだとなんとも心打たれます。