日々・from an architect

歩き、撮り、読み、創り、聴き、飲み、食い、語り合い、考えたことを書き留めてみます。

ディラン・日ハム・木田金次郎・裕次郎・札幌市大へ

2016-11-06 10:21:07 | 添景・点々
帰郷して想い起こすこの一週間、この日々が僕のこれからの何がしかの節目だったような気がしてきた。

10月29日(土)のまだ薄暗い早朝、小田急線の始発で一駅、海老名駅からリムジンバスで羽田空港第2ターミナルへ。おやおや!と思ったのは、前日、時折夜に降ると凍って溶けないと聞いたのでヨネックスのPOWER CUSHIONという雪中でも滑らない革靴を履いて赴いた千歳空港には、雪の痕跡も気配も全くない。楽ちんなズックで来たかった!

さて例年の如く秋の北海道を案内してくれるMOROさんは、午前中所要があるのとのこと、ふと思い立って北大のキャンパスへ。大勢の家族連れの人々が見事な紅葉を愛でていて、銀杏の実を拾い集めているオバチャンとどうやって食べるの?などとやり取りをする。遠くへ来たという感覚が湧かない。
近くの森へ!そのキャンパスの端っこ、「エルムの森」でスパゲッティを。

テレビ塔でMOROさんと合流。小樽市の海岸に近い築港にある「石原裕次郎記念館」へ。
来年末には閉館とのこと。時代が変わり、映像機器の製造中止、ブラウン管から液晶へ、建築の老朽化と共に寒冷地対応が出来なくなったとの事。僕は裕次郎フアンではなかったとは言え、裕次郎は52歳で早世、その厳しい闘病生活が年表の形式で記載されており、そうだったのかと身につまされた。

例年のプレスカフェで珈琲を!そして食事を。
10月末の小樽、日の落ちるのが早いことを実感。早めに札幌市内に戻って、日ハムと広島カープの対戦をホテルの部屋で満喫。いつの間にか僕は日ハムフアン、栗山監督、大谷大好き人間になっていたことに気が付いた。選手の名前もほとんど知らないのに正しくミーハー(苦笑)。とは言いながら翌朝北海道新聞を買い求めた。永久久保存カナ?

翌30日はまず岩内の「木田金次郎記念館」へ。そしてこの地を愛でる画家の作品に心打たれる。
一点ずつのめりこんで拝見、その後岩内の「西村計雄記念美術館」へ。会館7周年記念展、西村計雄・山岸正巳`それぞれの道`と題した作品展をゆっくりと堪能。そしてまたプレス・カフェへ。MOROさんと僕とでターマスを囲んだ記念写真を撮る。十数年、毎年通い詰めているのに初めてのことだ。

そして本番。
翌10月31日。まず川沿の上遠野邸へ、事務所に赴き克さんに表敬訪問。所員橋村君に市大へ送ってもらう。
札幌市立大学羽深教授とppの取り込みなどの準備をして院生に講議。故鈴木博之教授と対談して戦後のモダニズム建築を築いた建築家とその作品を組み込んだDVDを放映してその経緯を伝え、後半はJIA(日本建築家協会)の北海道支部を築いて後進を率いた建築家「上遠野徹」の紹介をした。
いまいち受けなかったなあ!との困惑したものの、夜、院生を含めて会食。結構話(建築談義)が弾んだ!

ボブ・ディランがノーベル受賞・文学賞を受賞する意向を伝えたとの報道に、妙に心打たれた。
帰郷し、嘗て録画しておいたBOB DYLAN30周年記念コンサートの後半、やっと登場したディランの、イッツ・オールライト・マを見た(聴いた)後の、ディランのソロもある出場者全員による「天国への扉」を聴き込む。思わず涙ぐみそうになった。

追記:今朝(11月2日、日曜日)のテレビ報道を見ていたら、札幌は大雪。例年よりかなり早いとのこと。この訪札でお会いした方々がどうされているかと気になる。

<写真 「石原裕次郎記念館」では写真撮影OKで、裕次郎が愛用したスーパーカーの数々が展示されているが、まずはこのポスターを!>