日々・from an architect

歩き、撮り、読み、創り、聴き、飲み、食い、語り合い、考えたことを書き留めてみます。

もやいブルーとJAZZ 松山空港からのフライトで

2012-10-21 23:38:33 | 建築・風景

子規が「春や昔十五万石の城下かな」とよんだ四国松山市の、その松山城を目の前に見てANAホテル14階のレストランで朝食の後、コーヒーを飲みながら考える。
萬翠荘や坂の上の雲ミュージアム、、それに木子七郎の設計した県庁なども見ているが松山城には行ったことが無い。見学してもさして時間がかからないが、さてどうしようか。でもロープウェイがあるとは言え坂道を歩くのはちょっとつらい。パワーがたりない。

昨10月20日(土)の朝、4時40分に起きてシャワーを浴び、小田急の始発に飛び乗って海老名で相鉄に乗り換え、5分しかないので横浜駅のコンコースを息をつきながら走って京急の羽田直通特急にこれもまた飛び乗ると言う離れ業。そして7時20分の松山行き始発便に乗った。パワー不足はその後遺症だ。

ー日土小学校の重要文化財指定ー
今回の四国行きは、レーモンドの設計した鬼北町(旧広見町)庁舎設計改修委員会に出席するためである。
その件については別項で報告したいが、空港で迎えて下さった曲田愛媛大学教授が買い込んで皆に(藤岡東工大教授や西沢関西大学教授、日土小改修設計をした和田耕一さん)配って下さった愛媛新聞の一面の「日土小(八幡浜)重文に」と題し、「文化審答申 戦後校舎で初」とサブタイトルのある大きなカラー写真入りの記事が目に飛び込んだ。話が弾む。

さて委員会の翌日。帰りの羽田へ向かう松山空港からのフライトは、12時10分発、委員会の前夜にJIAでの会議があって帰宅が夜半になることも考え、そのパワー不足を見越して、あちこちいかないで帰宅しようとおもってフライトの時間を決めた。
少し時間があるが空港でのんびりするのも一興、ホテルから出て空港行きのリムジンにのった。

この時間だから見ることになった晴天なのにもやっている空からの光景に目を奪われた。魅入りながら聴く機内オーディオ。深みのある声のローレンス・タナーがパーソナリティの「JAZZ」がイヤホーンから心地よく響いてくる。 
マッコイ・タイナーが13th House、我がビル・エバンスは訪れた秋にちなんでAutumn Leaves、意外とリズムに乗ったつぶやくようなタッチのセロニアス・モンクのSophisticated Ladyもいい。
頂上に雪をかぶった富士山がもやいの中に小さく浮んでいた。