名古屋から発するブログつぶて・凡人のひとりごと

身の回り、世間のできごとをを日記風に記す(紙つぶてならぬブログつぶて)。

国会、異例の95日間延長を決定

2015-06-24 23:11:55 | Weblog
2015.6.24(水)
 衆議院は6月22日夜の本会議で、今月24日までの今国会会期を9月27日まで95日間も延長することを自民、公明などの賛成多数で可決した。通常国会の延長幅としては現行憲法下では最長だそうである。
 安倍首相はこのことについて記者団に「過去最長の延長で十分な審議時間を取って徹底的に議論し、決めるときは決めるという議会制民主主義の王道を行くべきだと判断した」と語った。
 安倍首相は何としても今国会で安保法案を通してしまおうと思っている。長期間の審議を通して審議は尽くされたとして最後は強行採決にもっていくことは見えている。与党は法案の衆院通過後、60日たっても参院が採決しない場合、参院が否決したとみなし、三分の二以上の賛成で再可決・成立させられる憲法59条の「60日ルール」の適用を計算している。これが議会制民主主義なのだそうである。
 そもそも、定められた期間内に可決できないような法案は必ず問題があるからである。負けそうになるとルールを変更するインチキ勝負のようなものだ。
 最近の世論調査によると、安全保障関連法案について反対が半数を超え、安倍首相の説明は不十分だとする意見が80%を超えている。安倍内閣支持率も始めて30%台にまで下がったという。
 国民の反対の声も日増しに大きくなっている。作家の瀬戸内寂聴さんは、高齢と病苦をおして、命懸けで反対すると表明した。宇宙物理学者の池内了さんや作家の高村薫さんらでつくる「世界平和アピール七人委員会」も安保関連法案の撤回を求める声明を発表した。しかし、若い層からの声が届かない。60年、70年安保の時のような学生たちの情熱はどこへ行ってしまったのであろうか。