アカデミー賞で2冠。
・主演男優賞(ゲイリー・オールドマン)
・メイクアップ & ヘアスタイリング賞(辻 一弘)
確かに最初のシーンから、チャーチルがそこにいる(汗)
ゲイリー・オールドマンだということは、彼らしいセリフまわしでわかるが。
危機的な状況の中、首相に就任し、目の前の危機に直面する。
その危機がなんと最近ノーランが取り上げた「ダンケルク」
ナチスの電撃作戦に英国陸軍はダンケルクに追い詰められ、英国陸軍「全滅」の危機!
その数30万人…(+フランス軍10万人)
そしてチャーチルは、カレーの軍に死守の司令を出しつつ「ダイナモ」作戦を起動する…
一番のビックリはチャーチルが超・大酒飲みだったこと。
朝起きるとウイスキーストレート、昼食にはシャンパン一本、その後もストレートを浴び続ける。
アメリカ大統領に国際電話する部屋にもウイスキーが設置されており、ルーズベルトと会話しながらも「飲む」「飲む」「飲む」(笑)
結果的にとはいえ、ノーラン版の「 × 3軸」同時展開の上に、もう「 × 1軸」加わった感覚。
そのもう「 × 1軸」とは、「ロンドンの 地下作戦室 で何が同時に起こっていたか軸」!(笑)
そしてクライマックスはやはり、ドイツと闘う決意を示す国会でのスピーチ。
We shall never surrender, and if, which I do not for a moment believe, this island or a large part of it were subjugated and starving,
then our Empire beyond the seas, armed and guarded by the British Fleet, would carry on the struggle, until, in God's good time,
the New World, with all its power and might, steps forth to the rescue and the liberation of the old.
ド迫力シーンを創り出したゲイリー・オールドマンの演技と辻 一弘のメイクに拍手。
一方、最後のエンディング・ロールで、演出のため事実とは異なる部分があります、とさりげなく出る。
いつもの文言のようでいて、映画中ここは出来過ぎ?と感じる点が数点あったので、機会をみつけ関連本を紐解き、事実を知りたいところ。
最後に。
こうして成功とされている「ダイナモ」作戦だが、こんなグダグダな状態からどうやって連合軍はナチスを打ち破ったのか?
その背景は21世紀になり初めて公開された事実を元にした「イミテーション・ゲーム」に詳しい。
(アメリカの参戦ももちろん大きいが)
映画って本当に面白いですね!(笑)
結論:当ブログの評価としては知的興奮度において、DARKEST HOUR > SHAPE OF WATER > THREE BILLBOARDS となる。