1988年公開のアメリカ コメディ映画(監督:ジョン・ウォーターズ)が14年たって2002年にブロードウェイ ミュージカルになり、さらにこの舞台版ミュージカルを映像化したのがこの『ヘアスプレー』(2007年版)
やっと観ることが出来た。
で、
鑑賞した直後、もう一度観るためにレンタルの返却を大幅に遅らせることを決定。
こんな展開は年にそうない!
感想を一言にいうと、これはアメリカの輝ける「Golden 60's 」。
主人公のあの容姿にもかかわらず高くキープしているトレイシー役のポジティブさ、そしてストーリー展開。
これにアメリカのその時代、を嗅ぎ取ってしまう。
(この後、アメリカはベトナム戦争を契機に泥沼状態に突入していくのだが)
トレイシー役、主演のリッキー・レイク、もちろんとってもGOOD。
が、助演ではクリストファー・ウォーケンの怪演ぶりが際立っている。
もともと踊りが上手というのは,Spike Jonesが監督したFatBoy SlimのWeapon Of ChoiceのPV(深夜のホテルのロビーでのスーパーかっこいいダンスパフォーマンス)で有名だが、この映画でもばっちり活躍。
そう考えると、トラボルタの母親役としての起用もよく理解できる。
この2人がからむダンスシーンの見事かつ異様な?名シーンとなっていて笑いが止まらない。
2人がついにはキスしちゃうんではないかとヒヤヒヤさせられる(笑)
ミッシェル・ファイファーの悪役ぶりも完全に食ってしまう出来。
万人にお進めできる映画と言ってしまっていいだろう。
テーマ的には、容姿や人種による差別に対しての視線が先にアップした「アメリカの精神」に近いものがあるが、この映画は理屈ではなくて素直に楽しんでしまいたい。
自分的には、劇場公開時に大スクリーンで観ておくべきだった映画だったなと大後悔してしまった!
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