全米公開の一週間で102.1M(125.6億円)を稼ぎ、この夏の救世主に例えられる今作。
観ている間は、全くノンストツプの ジェットコースタ―状態。
なので、次から次に起こるコトにひたすら驚くだけで2時間完了!
結果!? 観賞直後の感想は、「凄いジェットコースター・ライドで満足!」
だが、一晩たってあとから思い出すに、どれだけ人間の愚かさを徹底的に叩き付けているか、に気づく。
例えば、
メインキャラの1人が、恐しく迂闊な判断をして事件のきっかけを作る
責任者のくせに、その自覚が足りない結果、混乱をさらに大きくする経営者
とんでもない事実を、会社丸秘事項という理由でいつまでもオープンにしない・・・
ランドを決定的に危機に陥れる大事件が発生しうる一つの重要な可能性を、誰も予想しない・・・
etc・・・
あまりに愚かなひとたち(笑)
それがあとから少しずつくるので、他の映画にはない不思議な感覚!
過去の作品とこのように手触りが違う訳は、やはり監督の演出。
スピルバーグの あのケレン味のある「じわじわ恐怖演出」手法がないので、安定したバランスで突っ走る。
昔ながらのジェット・コースターに例えると、次の高さのピークに運ぶために、一度止まってカリカリ音がして、引っ張り上げられる、のはスピルバーグ的。
一方であの感じは、ライドの快感を削ぐ過程とも言えよう(次の恐怖に「ため」を作ってるとも言えるが)
今の時代的には、乗ったら最後まで息のつく暇ない方が合っている気がする。
そのノンストップ性において、あとからジワジワくる 不思議な感覚に繋がっているように感じる。
人間の愚かさをあざ笑うことを象徴するようなラスト・シーンに、観客はスカッとするし、あとでまた更に記憶にしっかりと刻み込まれるのだ!
狙いで、この構造を仕掛けていたとすると、たいしたものだが・・・
結論:このジェットコースター・ムービーは、サマームービー大本命!