日々 是 変化ナリ ~ DAYS OF STRUGGLE ~
このプラットフォーム上で思いついた企画を実行、仮説・検証を行う場。基本ロジック=整理・ソートすることで面白さが増大・拡大
 



 

北海道に新設、北海道日本ハムファイターズのボールパーク「エスコンフィールドHOKKAIDO」

この移転の発端から完成までを描く。

 

 

となると、登場する人物たちは主に ×3分類 にならざる得ない...

 

① 北海道日本ハムファイターズ(移転の中心)

② 新広島市(移転側)

③ 札幌市(転出されてしまう側)

 

どうしても関心の中心が ①・② となるのは必然か(汗)

 

 

 

 

 

 

特に当ブログが注目した部分が。

 

新広島市の職員で、このプロジェクトの中心として完遂に至った人物、川村 裕樹。

彼は高校生の時に大変貴重な経験をしている。

 

=「ミラクル開成」

 

たった一度だけ甲子園出場を果たした1988年の奇跡のチーム。

その4番を打っていたのが、その本人 川村 裕樹 だったのだ!

 

その 川村 を慕ってやはり新広島市に就職した部下やその事実を認識している周囲が存在。

それも含めた環境が運命を動かした最大のキーの1つであったのだと認識。

 

 

 

 

というのは、当ブログの経験値(何かは言わない)によれば…

 

そういった「やり遂げた経験値」が1度あることで次の機会に「腹が座る」

それは苦難も苦行も乗り越えた「先に待つもの」を経験した者だけが理解できるだろう境地。

(という境地に到達していることでまた次に繋がる、と当ブログには確信的に経験則的に考える)

 

というわけで最も響いたのは ② のこの部分!

 

 

 

 

 

一方で ① も ③ もよく表現されていたと思う。

 

 ① = 東京から札幌市の札幌ドームを拠点に変更しつつも、いかにも お役所 的な事情に翻弄される日々、からの検討 → 決断

 

 ③ = 日本ハムファイターズ が掲げる理想に到底届かない現状へのもがきが、移転地候補争いでも繰り広げられる…

 

 

 

 

 

最後に。

 

いい意味で筆致が似てるなと感じた通り、著者は当ブログ昨年ベストの一冊、の著者だった( =鈴木 忠平 氏)

 

嫌われた監督 異端の名選手、の「勝負」に徹した監督時代を克明に書き綴った本著は稀有に面白い一冊!  

 

 

 

 

結論:日本に未だ存在しなかった「本格的ボールパーク」に至る男たちの闘い、は今年有数の読書!



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著者は、神経科学者であるとともに「起業家」でもある点で、この本の大きな特徴がある。

その「起業家」な部分は何と「 A I 」の研究を行なう企業の共同創業者。

 

 

その結果か、この本の構造は、

 

前半:本のタイトル通り、脳は世界をどう見ているのか、の考察

 

後半:脳は世界をどう見ているのか、を踏まえた上で、 A I ができること・限界 を論ずる!

 

 

 

 

まず前半部分。

 

脳の基幹を成すのは、あくまでも「物体の位置」とその「変化」を記述する「座標系」

あらゆる皮質コラムに座標系をつくる細胞があり、あらゆる皮質コラムがモデルを持つ。

 

わかりやすくするために本から少し引用。

「いま、あなたの目の前にコーヒーカップがあるとする。

 それをつかもうと手を伸ばすとき、コーヒーカップのモデルを持つ何千ものコラムが、

 次にどんな入力があるかを予測している。

 手ざわり、重さ、温度、机にもどしたときに立てる音……

 あなたの知覚とは、コラム間の「投票」によってたどり着いた合意である。

 思考とは、座標系内を動きまわることに他ならない」

 

つまり簡単にいうと、ヒトの脳が記憶するコトは基本「座標軸系」

 

 

後半の A I ができること・限界 については、実際に本をお読みいただければと思う!

 

 

結論:難解な「脳のメカニズム」に迫ろうとするだけでなく、 A I にまで展開される点で、この夏おすすめの一冊。



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ちょうど考えていたことが、そのまんま本に(汗)

 

何でも「お任せ」にしてしまう、如何にも日本的な慣習に「NO」を突きつける一冊。

(当ブログはアメリカ生まれなので、現在はこの病理からは距離を置いている 笑) 

 

 

思考停止に陥っている日本人を、

 

・政治問題

 

・教育問題

 

・社会問題

 

にまで掘り下げていく…

 

 

 

 

ただ当ブログの1番の驚きは!!!

 

ちょうど考えていたことが、そのまんま本に(汗)、と先ほど書いたがもっと凄まじく共振する部分が!

 

 

そのキーワードは「記憶にございません」

 

つい最近まある人物から言い放たれた、正にその言葉だったのだ!!!

 

このため、この部分の解説を穴が開くほどガッツリ読み込んだのは当然(笑)

 

 

 

これ以上書くとネガな方向にいきそうなので(笑)、結論。

 

 = タイトルが示す通り、あまりに深く蔓延る「日本の 病理 」(汗)



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以前アップした以下の本を当ブログは高く評価している。

その理由は、コメントにある通り。

 

半導体戦争 現在、世界で何が起こっているのか、が手に取るようにわかるという点で、今年有数の一冊! 

 

 

 

この原著の出版タイミングは 2022年10月 4日 だったがその直後に事態は大きく動いた。

(日本語版翻訳出版は、2023年 2月14日)

 

原著発売の僅か3日後に、大きな発表が!

 

 

 

 

発表したのはアメリカ。

で、内容は = 中国に対する、異次元の厳しい輸出規制! 10・7

 

・中国の スーパーコンピュータ や AI に使われる高性能半導体の「輸出禁止」

・アメリカ製の「半導体製造装置」の「輸出禁止」

・全ての「半導体成膜装置」の輸出を「許可制」に

 etc...

 

 

 

この本では、冒頭にこの 10・7 輸出規制 の概要に触れている。

当然のように、この 10・7 輸出規制 に大きく揺れたのが中国。

 

4月28日 中国の 呉江浩 駐日大使 の問題発言。

・中国の内政問題を日本の安全保障と結びつけると、日本の民衆が火の中に連れ込まれる(何言ってるの! ...)

 

一方で、

 

・TSMCの創業者モリス・チャン「グローバリズムはほぼ死んだ」

 

・アメリカ政府「台湾有事の最悪のシナリオは、中国が台湾を軍事的に侵略してTSMCを接収すること」(中略)

       「この場合、TSMCは工場を破壊すべきだ」と提案しているという?!?

 

 

正に世界全体を巻き込みかねない「半導体有事」ではないか!

 

これは一言にいって「現代世界の混迷」

結果、この一冊も実に「タイムリーな本」だという認識に...

 

 

 

 

さらに半導体で出遅れてきた日本の微妙な状況についても論述しており、良くも悪くも?ためになった。

米中韓に挟まれる中、今後の日々の動向に注目が集まらざる得ない状況なので(汗)

 

一方でこの本はやや技術色が強いため、「半導体戦争」をまず読んだあとセットでこちらを読むことを当ブログはお薦めしたい。

 

 

 

結論:「半導体戦争」に続き、今、世界で何が起こっているのか、が手に取るようにわかるという点で、この一冊も今年有数の一冊!



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著者は、クリス・ミラー

原著の出版タイミングは、2022年10月4日。

日本語版翻訳出版は、2023年 2月14日。

 

なぜこのタイミングについて、冒頭で述べるかというと、原著発売の僅か3日後に、大きな発表があったからだ!

 

発表したのはアメリカ。

で、内容は = 中国に対する、異次元の厳しい輸出規制! 10・7

 

その主人公がこの本のテーマ 半導体 であり、「これほどタイムリーな本」はそうないという認識(汗 )

 

 

まず半導体の歴史を紐解いていくが、そこでわかるのがロシアがいかにこの競争に敗北したか、日本の躍進と凋落を作り出した理由、さらにそれを決定づけたサムスンの戦略 etc…

と前半だけで圧倒される。

 

そして続くは、台湾TSMCがとった方向性が、さらに半導体生産の集中化を生み出した源。

アメリカにとって都合の良い、アメリカ企業の「ファブ(工場)レス化」を推し進めたのだ!

TSMCの 創始者チャン が、半導体の製図設計を行わず、製造に専念すると約束したから。

 

 

その傾向が進んだ、アメリカ企業の状況を簡単に述べた一文を引用したい。

 

アドバンストマイクルデバイセズ創設者ジェリーサンダースは、半導体製造工場を所有することを、家の水泳プールでペットのサメを買うことをよく尋ねた。やたらと餌代はかかるし、買うのに手間暇がかかる。

下手をすれば殺されるかもしれない。

 

つまり、半導体工場を持つことは常に巨額投資が必要で優秀な人材を継ぎ込み続けなければならない ≒ 一つ間違えると命取り!?!

 

もう一文、重要なのを。

半導体産業が拡大し、トランジスタが微細化するにつれ、世界規模の巨大な市場の重要性が一段と高まっている。

今日では、ペンタゴンの7000億ドルと言う住宅の予算でさえ、国防目的の最先端の半導体製造工場をアメリカ本土に建築するには足りないのが現状だ。

 

 

 

一方で、中国がことあるごとに「台湾への侵略」をちらつかせる中、その本音は…(以下引用)

 

ロシアとウクライナの戦争において、半導体が渡した役割を分析した。中国政府のアナリストたちは、家の緊張が高まれば「われわれは、TSMCを奪取するしかない」と公言している。

 

そして、

「我々は、強力な恋形を促し、一致団結して戦略的な 要塞 に攻撃を加えなければならない。昼間技術の研究開発と言う要塞を襲撃する必要があるのだ。

そして、われわれは、その攻撃を開始するのみならず、召集を呼びかけて、最強の舞台に集中的な行動を促し、特別榴弾や特別部隊を構成して、その 要塞 に猛攻を加えなければならない」

 

上記は北京で開催されたサイバーセキュリティー情報化に関するカンファレンスで、習近平 が中国の半導体業界の重鎮や、共産党指導者たちに向け発信した内容。

 

この僅か数ヶ月後、ダボスに行った 習近平 は全く違う発言をする。

本音が前者なのは間違ない...

 

 

結論:現在、世界で何が起こっているのか、が手に取るようにわかるという点で、今年有数の一冊!



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数々の大物ミュージシャンで以下のケースが散見されていた、

 

「処方」された 消炎剤 → 常時使用に至り → 「依存症」 → 死去パターン。

 

 

 

これじゃまるでドラッグではないかと気にはなったてたが、その現在形があまりに醜い…

 

 

= 薬物の過剰摂取により、過去最多の ×10万人超が「ドラッグ汚染」で死去

 

 

 

 

 

 

気にしていたこの「大問題」が書籍化されたので、早速。

 

いかにして、このような公衆衛生史上最悪ともいえる大惨事が「広められた」のか。

アメリカの田舎町でこの問題に気づいた医師からこの本は始まる。

 

その主人公は、オピオイド。

アメリカでは簡単に処方されるし、簡単に手に入る。

水に溶かすことで簡単に麻薬化し、ドラッグ汚染がその地域で拡大していく…

 

「医療ビジネス」が自ら引き起こした「医療災害」(汗)

 

こうして、ジャーナリスト・患者家族たち vs 製薬会社 との攻防を画く。

 

 

 

 

 

ところが現実はさらに進行中(汗)

本はあくまでもイントロに過ぎないところが「恐ろしい」

 

このため通常は読後評なのだが、今回は「読後評 +α」

 

 

 

聞くところによると、現在の問題の中心にあるのは、合成オピオイド「フェンタニル」

コカインやヘロインの死亡数を圧倒し、フェンタニルだけで 年間 ×7万人 近くのアメリカ市民が死去! 

 

 

さらに問題の核心となるのは、これで儲けているのが「中国」「メキシコ」

両国がアメリカをドラッグ漬けにしているのだ。

 

処方箋どころか、簡単に「メールオーダー」でアメリカの郵便制度を利用してのアメリカをドラッグ漬け!

 

 

 

流石にアメリカ政府もこれに気づき手を打ったが、敵もさるもの。

 

・政府主導でなんでもできてしまうかもしれない「中国」

 

・麻薬カルテルが日常茶飯事の「メキシコ」

 

この両国が結託することによって悪知恵を連発し、アメリカ政府が打つ手の「裏」を次々と斯く。

 

「ドラッグ漬け」が「国際政治」で平気で通り、相手の国力を下げる「武器」になっているとは…

最新の新聞記事によれば、アメリカの損失は金額換算で = 年間1一兆ドル(汗)

 

 

 

結論:薬物の過剰摂取により、過去最多の ×10万人超が「ドラッグ汚染」で死去、を追う一冊。だけでなく「現実」はさらに悪化中。



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タイトルの「サンドワーム」とは、ロシアの74455部隊のこと。

 

2007年:エストニアを攻撃、ほぼすべてのウェブサイトを不通に

 

2015年:ウクライナの 政府・メディア・交通機関・送電網 へサイバー戦を仕掛ける

 

2017年:ウクライナをはじめ、世界各地の 病院・製薬会社・空港・海運・郵便局・原子力発電所 へサイバー戦を仕掛ける

 

など重要インフラに焦点を当てた攻撃とはその悪魔性、極めて高い(汗)

 

 

 

で読み進めると、上記のようなサイバーな内容はもちろん、

 

・ロシアーウクライナ の過去からの長い「因縁」の歴史(笑)

 

など章もあり、このため新書にしては500ページと、かなり「太い」

 

 

 

 

といった内容が主な内容なのだが、当ブログが特に注目した章がある。

 

それは、第5部 31章 内:オリンピック・デストロイヤー

 

 

平昌オリンピック2018 の開会式の日を皮切りに連続発生したサイバー攻撃について担当者が語る!

 

それは凄まじいものだった…

 

満員3万5000人が開会式のスタートを待つ中、既にハッキングが進行(汗)

入場券がプリントアウトできない問題が発生していたが、それは単に「前触れ」

 

開幕に向けての子供たちのコーラスでカウンドダウンが進む…

10、9、8、7...

 

その瞬間にセキュリティ責任者のスマホ(サムスン製)が最悪のメッセージが届く。

「2つのデータセンターのドメイン・コントローラの電源がことごとく落ち出してます!」

 

と大混乱に陥る…

 

 

その後、このハッキングは北朝鮮からの攻撃を装った「サンドワーム」=ロシアの74455部隊 の仕業だと発覚。

 

そのハッキングは、前年に IOC へ送られた Microsoft Word の書類(VIPリストを装ったもの)に混入されていた悪意に満ちたマクロスクリプト ≒ あとで オリンピック・デストロイヤー と命名(汗)

 

 

結論:ロシアの74455部隊 =「サンドワーム」による、ウクライナをはじめ、世界各地を苦しめる恐怖のサイバー攻撃。 

 



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当ブログはウィーン・フィルハーモニー管弦楽団の新年のニューイヤーコンサートを毎年楽しみにしている。

 

ウィーン・フィル ニュー・イヤー・コンサート 2023 コロナ禍の「空気をかえよう」を強く意識した「新曲」連発!、この 2023年 は「いよいよ、コロナ禍後がたくましく始まったぞ!」 のエール。  

 

ウィーン・フィル ニュー・イヤー・コンサート 2022 ツィーラー Ziehrer ワルツ「夜遊び好き」Nachtschwärmer を 当ブログの今年2022年 N o. 1曲 として認定!(笑) 

 

2021年 ウィーン・フィルハーモニー・ニューイヤー・コンサート ~ ふり返り ~  

 

DVD:ウィーン・フィル 久々のモーツァルトネタ。 ニューイヤーコンサート2016内 「魔法のザルツブルク~オーストリアとともに200年」  

 

最高のお年玉、ニューイヤー・コンサート2017 「お祭り男」グスターボ・ドゥダメル & ウィーン・フィル、が楽しみで仕方ない!   

 

etc…

 

 

 

 

そんな当ブログだけに、この本は大変面白く読ませていただいた。

 

 

例えば、

 

・ウィーン・フィルは、経営母体を持たない、あくまでも「奏者」で構成される団体

 

・このため「ウィーン気質」が濃い(ウィーンは2年連続、世界一無愛想な街 笑)

 

・なぜNHKの生放送の第一部と第二部の間のわずかな時間でも演奏者の偉い人が出演してくれるのか、を理解。

 

・「黄金の間」の響きの美しさの秘密、そして密かに行われている「ある工夫」

 (1度だけ、生で「黄金の間」のサウンドを体験したが、素晴らしい音だった…)

 

・ニューイヤーコンサートは実は同じ演目を ×3回演奏する。

 ①12月30日 マチネ

 ②12月31日 ジルベスターコンサート

 ③ 1月 1日 マチネ 

 これは初耳!

 

・ニューイヤーコンサートの当選確率は、数千分の1(汗)

 

・ニューイヤーコンサートの習わしは1838年頃から

 

 

・ウィーンウィルとシュトラウス楽団の関係は当時よくなかった。これは全くの予想外。

 1871年に初めて、シュトラウス一族が登場

 この時点でもまだウィーンウィルは関与せず、意外なきっかけでウィーンウィル登場(汗)

 

 etc…

 

 

 

 

ここ数年のニューイヤーコンサートはパンデミックに痛め付けられてきた。

2021年 ムーティ   無観客

2022年 バレンボイム 観客はいるが、観客は全てマスク着用

2023年 フランツ・ウェルザー=メスト やっとほぼノーマル化

 

ウィーンウィルの努力はこのニューイヤーコンサートだけでなく、日本への真摯な姿勢が強く印象に残った。

各国の先人を切って「バブル方式」で慎重にも慎重を期し、まだ微妙な時期にも来日をかなえている。

関係者からは「東京オリンピック」の実施に向け大変な知見になったと絶賛されているそう!

 

 

 

結論:ウィーンウィルを支える「後ろ盾に頼らない独自のシステム」が、180年続くウィーン・フィルの「行動原理」を支え明確にする。



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伝記作者として有名なウォルター・アイザックソンによる、RNA研究 を描いた本。

まだ読破中だったものの、ネタ的にまさに「最新」なので、あえて(上)の時点で「読中評」をアップした(笑)

 

 

 

 

(上)は、この本の主人公となる、ジェニファー・ダウドナ の犯した失敗から本は始まる。

 (2020年 ノーベル化学賞 受賞、米国カリフォルニア大学バークレイ校 )

 

コロナウイルスの急激な拡大でキャンパスが閉鎖されたその日、息子を迂闊にもイベントに送り出してしまったのだ!

 

幸いそのイベントも中止となったため、事なきを得たものの、この事件をきっかけに彼女が覚醒する。

 

「コロナウイルスを倒す」

 

その日は、2020年 3月13日。

 

 

 

 

そして(下)

 

クライマックスは222ページからの 第48章。

 

2020年2月末。

パンデミックが中国のみならず世界に拡大しつつあった最中、たまさか立ち上げていた産学連動のプロジェクトが役に立つ。

ダウドナを中心としたチームが立ち上がり、RNAワクチンの開発が急ピッチに進められることに。

 

伝統的ワクチンと違い、こちらは遺伝子ワクチン。

遺伝子や遺伝コードの一部を投与する、というもの。

大きな特徴として、あくまでもDNAの核外で機能するという利点があった!

 

こうしてコロナウイルス感染症が世界各地で拡大する中、2つのワクチンがアメリカ合衆国で初めて認可される。

こうしてアメリカ合衆国は、パンデミックと闘うバイオテクノロジーの先頭に立った。

 

我々はコロナ禍というマイナスすらプラスに転じた(かもしれない)RNA研究の進歩、の生き証人になったかもしれない。

 

 

 

実は当ブログ、トピックがトピックだけに、ぶっちゃけ「ゲノム編集の世紀」という本も並行して読んでいた。

お互いのエピソードがシンクロしたり、話が違う方向に進むのに大いに興味をそそられていた。

 

その「ゲノム編集の世紀」と「コード・ブレーカー」の違い が大きく ×2つ。

 

①コロナ禍「連動」か「否」か

おそらく前者はコロナ禍前から執筆が進んでおり、その結果かコロナ禍にはほとんど言及していなかったように思う。

一方「コード・ブレーカー」は冒頭からしてコロナ禍、そして本のクライマックスは「コロナワクチン」

 

②捻れた人間関係を結果的に乗り越えさせた「コロナワクチン」を産むための「医学界の共闘」

「ゲノム編集の世紀」では後半、開発競争の加速する中、人間関係に歪みが生じ苦しむダウドナがいた。

 対して「コード・ブレーカー」では、苦しむダウドナと元は仲が良かったシャンパンティエと絶妙な仲介からの仲直り → 2人でノーベル化学賞 受賞 に至る!

 

 

結論:我々はコロナ禍というマイナスすらプラスに転じた(かもしれない)RNA研究の進歩、の生き証人になったらしい!

 



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巡回しているブログで気になってチェック。

 

元々、原作自体のスケールが大きすぎて「映画化不能」とすら言われた映画「DUNE」

 

DUNE 砂の惑星 Dune: Part One  難攻不落の原作を「2部構成」?で乗り切りそうな見込みがたった? 壮大な Part One  

 

このドゥニ・ヴィルヌーヴ版のプロダクション過程で制作したデザインの集大成。

 

 

 

 

読むにつれ、ドゥニ・ヴィルヌーヴ 及び クリエイターたちが今作にかけた「執念」がじわじわ伝わってくる。

 

クリエイターたちの多岐さだけでもその一端が伝わるように思う。

 

・コンセプトデザイナー

 

・撮影監督

 

・コスチュームデザイナー

 

・特殊メイクアップ

 

・振付師による … の動き検討

 

   etc…

 

 

 

来年に公開されるだろう Part Two への期待が大いに高まったのは、間違いない!(笑)

 

 

 

最後に。

ぶっちゃけ、本当に読みたかった本は以下だということが最後まで読んでわかった(笑)

 

ドゥニ・ヴィルヌーヴの世界 アート・アンド・サイエンス・オブ・メッセージ

 

こちらは同じく「メッセージ」版で、こちらも相当に深そう…



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当ブログのモットーとして、

 

「まとまらない考えは、紙に落とすことで整理整頓でき、前進に繋がる」

 

がある。

 

 

 

 

で実際に、

 

(名曲という意味とは別に)人生に「気づき」を与えた楽曲 BEST 3  

 

の 第2位 に、 Talking Heads :Paper がランクインしている。

 

 

~そのアップの際のコメントは以下の通り~

 

思考を書き留め、いったん形にすることで具体化に向かう、という手法、を学んだ。

 

今回の件も、枕元に常備してある紙切れに、やはり常備してあるペンでメモ。

当ブログの重要テーマの一つとして、「睡眠」がいかに「思考・能力」を整理し、新たなヒントを与える、がある。

 

「思考」だけでなく、「能力」も入っているのは、経験値による。

 

具体的にいうと「運動」

 

その日に出来なかったことを、いったん寝てリセットすることで翌日朝、出来るようになることもたまに、ある。

曲ではそこまで言及しているわけではない、がその入り口を曲にしている点でランクイン!

 

 

 

 

もとい、本。

 

著者は 精神科医 で、その30年の経験をやはり「紙に落とした」もの。

 

思いや感情を「書く」「話す」ことで、それだけで心が楽になり、現実が変わる、人生が動き出す!、と。

 

 

その辺がズバリ書かれていいるのは、第6章。

ここは本屋でまず拾い読みしていただくのがいいと思う!( p.198~)

 

 

 

 

また「心が楽になり、現実が変わる、人生が動き出す」カタチ、を本の中で様々なバリエーションで列挙。

なので以下 引用。

 

・前に進めない「停滞」こそが悩みの本質

 

・悩み解消のために、原因を取り除く必要はない

 

・脳科学的にも「言葉」には不安を鎮める効果がある

 

・ネガティブな口癖は、悩みを増幅させる呪いの呪文

 

・「あの人だったらどうするだろう?」と考えてみる

 

・人間は変えられなくても、人間関係は変えられる

 

・その悩みは、いつの悩み?  考えるべきは、「今できることは何か」

 

・コンプレックスという呪縛から、解放される方法

 

・悲観的にも、楽天的にもならないのが 真の「ポジティブ思考」

 

・自分の考えは、先入観と思い込みだと、まず考える

 

・やれることを、やれる範囲でやっていく

 

・自分でコントロールできないなら、悩むだけ無駄

 

・「あきらめる」は現実を明らかに見て、次へ進むこと

 

 etc…

 

 

 

 

最後に。

この本での当ブログの最大の「学び」を当ブログなりに。

 

世の中には「相手からマウントを取る」ことに生きがいを燃やす人たちが実在する(汗)

それをしつこく繰り返す人物に対しての対処法が書いてあった!

 

 

スルーする言葉1 = へー、

 

スルーする言葉2 = そんな人もいる 

 

スルーする言葉3 = ありがとうございます

 

スルーする言葉4 = それはそれとして、今できることは?

 

 

結論:気鋭の精神科医が書き綴った、ある意味「人生の真理」は一読の価値あり。

 

 

P.S. 本日の 日経新聞 に、この本の広告が出てました(笑)



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どんな事情は説明しないが、当ブログの現在の強力な関心事として、「山で遭難するな」がある。

                              

そんな当ブログのため、タイトルからして劇・刺さった!(笑)

 

 

 

「ヤマレコ」「YAMAP」では、これまで一手間かかった「登山届」さえをも単純化。

さらに「登山計画」すら数クリックで済ませられるような、お手軽時代に突入(汗)

 

こうして、自分の行動に自覚と責任を持てない人が増える傾向に拍車をかけたわけだ…

 

 

そのようなトレンドが4章まで語られ、最後はコロナ禍後の登山の状況説明、と抜かりない!

 

 

結論:豊富な事故実例とともに、21世紀の傾向=「安易な山登り」に警鐘を鳴らす一冊。



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よくある人生訓の本だと思いきや、著者は 生物学者

 

このため、ほんの論旨のロジック展開がいちいち「理系」(笑)

 

という点で、とても新鮮な読書に!

 

 

 

 

だいたい、冒頭から焦る。

 

→ 人間の寿命は38歳です

 

→ 医療の発達や栄養状態が良くなったために延びた

 

という前提から、生物学的に考えると40歳以降は自分なりの規範を掲げ上手に楽しく生きるようにした方が正しい、と。

 

 

それを一言にいうと「生き方上手」

(対比の概念は「生き方下手」)

 

 

75歳の著者がにそう語られると、思わずこんな言葉が。

 

「なぜ、この本ともっと早く出会えなかったのか!!!」(笑)

 

 

 

 

 

その後は恋愛論、生命論など多岐にわたるが「理系」という芯があるので、散らかっている印象は全くなかった。

 

後半の第4章に登場する「金沢城のヒキガエル」の事例はそのいい事例で、「理系」の力が説得力を増し迫力があった。

この「金沢城のヒキガエル」についてはお読みいただくことで参考にしていただきたい(笑)

 

 

結論:生物学者 が著者、だという点において、捨ておけないロジック展開の 人生訓。



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ウクライナ侵攻以前にSNSで拡散された「偽情報」は凄まじい物・量 だったという。

戦争を仕掛ける8年前には既にロシアによる「SNS偽情報」「ハッキング」が開始されていた!

 

その核心を突くのが本書(汗)

 

 

あまりのインパクトに、(上)(下)の(上)読直後に、読後評ではなく、読中評 をアップ(笑)

 

やっと(下)も終わり、今日はやっと 読後評。

 

 

 

 

 

そして、衝撃的なワードが登場 =「ゼロ・デイ」

 

コンピューターのあらゆるソフトには、プログラミング段階で見逃しているセキュリティ・ホールが(汗)

そしてそのセキュリティ・ホールを通し、対象のPCだけでなく、その会社のシステム自体も操ることを可能にするのが「ゼロ・デイ」

 

 

 

(上)ではこの「ゼロ・デイ」について、

 

・「ゼロ・デイ」情報を高額で闇取引するサイバー武器商人が登場

 

・「ゼロ・デイ」でシステムに罠を仕掛け金融、医療、原発など敵国のインフラを壊滅を狙う「政府機関」「テロリスト」(汗)

 

だった。

 

 

 

 

(下)に入ると、この「ゼロ・デイ」市場がいかにグローバルなものかを暴いていく!

 

登場する国々は、ロシア、中国、北朝鮮、だけでなく自由主義社会であるはずのアルゼンチン(汗)など。

 

デジタルで先行していたはずのアメリカは「スノーデン事件」で一気に落ち込み、NSAなどの機密機関から「人材流出」が相次ぐ…

 

こうしているうちに、ロシア、中国、北朝鮮、の台頭を許してしまっていた!!!

 

 

 

こうしてもはや「何でもあり」状況に陥り、インフラの脆弱性に漬け込むサイバー攻撃が激増(汗)

 

「恐怖・利益・名誉―人間の性(さが)こそがサイバー戦争を突き動かす原動力である」

 

 

 

というわけで、

 

結論:サイバー戦争の真実は「人間の性(さが)」にあった。吐き気を催しかねないレベルの濃密さは必読!



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伝記作者として有名なウォルター・アイザックソンによる、RNA研究 を描いた本。

まだ読破中ではあるものの、ネタ的にまさに「最新」なので、あえて。

 

 

 

なぜ最新か。

 

主人公は 2020年 ノーベル化学賞 を受賞、米国カリフォルニア大学バークレイ校 ジェニファー・ダウドナ

 

 

 

冒頭、彼女の犯した失敗から本は始まる。

コロナウイルスの急激な拡大でキャンパスが閉鎖されたその日、息子を迂闊にもイベントに送り出してしまったのだ!

 

幸いそのイベントも中止となったため、事なきを得たものの、この事件をきっかけに彼女が覚醒する。

 

コロナウイルスを倒す

 

その日は、2020年 3月13日。

 

 

 

 

 

 

彼女の功績のスタート点は、1986年に遡る。

 

DNA研究がレッド・オーシャン化する一方、RNA研究 に実はチャンスがあるのではと上司に宣言。

大勢のやっていることは決してしない」方針を持っていた上司はダウドナの申し入れを 即 受け入れる。

 

そして、徐々にダウドナが望む人材が揃い始め、そうしているうちに天からアイデアが降ってくる。

助手がサンプルを入れた機器が故障(涙)

だがそれがきっかけとなり、「台無し」になったと思われたはずのサンプルが「成長」していたのだ!

 

その25年後にも、また「神が舞い降りた」かのような偶然の出来事からアイデアが生まれる(汗)

この頃にはグローバルに研究が進んでいたダウドナのチーム、なんて強運なんだ!

 

そうして、ダウドナノーベル賞受賞の基となった、ゲノム編集技術 キルスパー・キャスパー9 を発見。

(後に キルスパー・キャスパー9は、CRISPER クリスパー という通称で呼ばれるようになる) 

 

酵素名:キャスパー9 はウイルスを見つけては切り刻むタンパク質で、コロナを倒す武器になったのだ。

 

 

 

 

 

 

そして科学雑誌に発表を発表、これがきっかけで世界規模の大競争が始まる(汗)

 

ここから本のトーンが大きく変化する。

サイエンスの開発領域を中心とした「求道的」な方向から、人間のドロドロした「欲望」GREED が大きく絡んでいく…

 

そう、一つの「業界」が誕生したことによって、そうなったのだ。

世の常ではあるものの、(上巻)ですら後半部分はそんな展開に。

 

さて、(下巻) はどうなるのか?!?(汗)

 

 

 

結論:コロナ禍というマイナスすらプラスに転じている(かもしれない)RNA研究の進歩、は必読!



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