映画館で見なくちゃ、という概念がまた揺さぶられる名作をNetflix が放ってきた(汗)
「ローマ」「アイリッシュマン」に続き…
離婚手続き中の夫婦。
夫はブロードウェイ進出を果たした舞台監督、妻は女優、と、どちらも恵まれた設定。
なので、リアリティに欠けね?!と最初はややシラケ気味な気分で見始めた。
ところが、主演2人の演技が素晴らしく、どんどん引き込まれていく!
その2人は、
こんなに上手な俳優だったんだー、と驚きの出来 = アダム・ドライバー
最近のこの人ってアクション俳優?!印象を一気に塗り替えまくる演技 = スカーレット・ヨハンソン
2人の演技で 泣ける シーンが続出(汗)
(何度観ても...)
さらに助演の離婚弁護士役、ローラ・ダーン もいい!
登場した瞬間から、画面を支配(笑)
(スカヨハの母も好演だが、彼女があまりに凄すぎる)
というわけで、この3人、ノミニーは勿論オスカーまで手が届いちゃいそう?!?
あと物語的に面白いのが、2人の個人事情を大きく司る「マチ」事情。
スカヨハ は、L.A. 生まれ L.A.育ち、でハリウッド女優。
アダム・ドライバー はNYの舞台プロデューサーで遂にブロードウェイ進出を果たす。
というわけで闘いは、L.A. 文化 vs NY文化、的様相を醸し出す。
・クルマがないと生活にならない L.A. vs 徒歩ですぐ移動できる NY
なので、ハロウィーンの夜の過ごし方も全然違う!(笑)
・クルマで移動してもなかなかお菓子がもらえない L.A. vs 近くの家をまわればガンガン、NY
・だだっ広いことが自慢の L.A.人 vs そんなことを全く自慢だと思わないNY人
だけでなく 弁護士にかかる費用や、親権の取り扱い、州の法制度の違いとか、勉強になります!?(笑)
そういったプロ・法制度 自体が、2人の別離に拍車をかける!(汗)
(監督 ノア・バームバック の実体験らしい... 何と元妻は、ジェニファージェイソンリー!)
そして音楽もいい!
ジャストなタイミングで、この旋律を送り込んでくるのは、一体誰?!?
でクレジットで知る。
ずっとずっと活躍したきた、アノ人かよ!!!
というわけで、何度観ても関心させられるのは、
1. 2人の演技
2 監督の演出力
3. 音楽
という点で、今年有数の1本だと評価せざる得ない。
またまたヤバいぜ... ハリウッド!!!(汗)