今年は、モーツァルト生誕250周年、3週間前の1/27金曜はそのお誕生日でした。
そこで、モーツァルトの数多い名曲のうちから「実は名曲」を少しずつ紹介していこうかな、の第6回です。
第5回は、K.618 モテット「アヴェ・ヴェルム・コルプス」でしたが、バターになっちゃっていたモーツァルト好きの反応がいくつかあり、この曲の「魔力」を再認識した次第です。
今回は、前2曲が晩年の作品でしたので、一気に初期に戻り、その頃のド名曲といたしましょう。
ということで、
K.136 ディヴェルティメント ニ長調 ,
K.137 ディヴェルティメント 変ロ長調,
K.138 ディヴェルティメント ヘ長調 です。
通称、この3つは、「ザルツブルグ・シンフォニー」と呼ばれています。
それぞれの曲構成がユニークであることも魅力の3曲です。
まだ16歳のモーツァルトが野心的にチャレンジしたと言ってよいと思います。
特に、K.136の第2楽章が超有名!!ではあります。
コンサートのアンコールで、この楽章だけ取り上げられたりとか(サイトウ記念オーケストラ他)よくありますね。
話によると、この第2楽章は、アニメ「アルプスの少女ハイジ」でも流れていたとのこと?!
まあそういうこともありえるかなと思えるくらい、ポピュラーな楽章と言っていいでしょう。
が、残りもファンの中では親しまれている楽曲群です。
まとめて聴くことをお勧めしたいと思います。
これはこれで毎回聴くたびに、なにかしらの発見があって楽しめるからです。
この企画では、あまり演奏を指定しないことにするつもりだったのですが、この3曲については、あえてお勧めしたいのが、ヴェーグが指揮する、ザルツブルク・カメラータ・アカデミカの演奏です。
これらの楽曲は残念ながら1枚のCDに入っていないで、それぞれバラバラなのですが、現在は「ボックスセット」になっているとともに、しかもお得な値段で輸入版屋で売られています!
なぜか私は2セット持っています...
ヴェーグがモーツァルトにかける想いをこめて練り上げた演奏は、ものすごく緻密に構築されているにもかかわらず、やさしい弦の響きが魅力です。
その想いは、ボーナスでついているCD(と思う)での、録音中の様子からも伺い知れます(このボーナスCDの曲はまた違う曲なので、別途...)
今回は、「実は名曲」というよりは「やはり名曲」だったような気もしますが、3曲セットということでお許しいただければと...
(次回に続く)
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