北海道に新設、北海道日本ハムファイターズのボールパーク「エスコンフィールドHOKKAIDO」
この移転の発端から完成までを描く。
となると、登場する人物たちは主に ×3分類 にならざる得ない...
① 北海道日本ハムファイターズ(移転の中心)
② 新広島市(移転側)
③ 札幌市(転出されてしまう側)
どうしても関心の中心が ①・② となるのは必然か(汗)
特に当ブログが注目した部分が。
新広島市の職員で、このプロジェクトの中心として完遂に至った人物、川村 裕樹。
彼は高校生の時に大変貴重な経験をしている。
=「ミラクル開成」
たった一度だけ甲子園出場を果たした1988年の奇跡のチーム。
その4番を打っていたのが、その本人 川村 裕樹 だったのだ!
その 川村 を慕ってやはり新広島市に就職した部下やその事実を認識している周囲が存在。
それも含めた環境が運命を動かした最大のキーの1つであったのだと認識。
というのは、当ブログの経験値(何かは言わない)によれば…
そういった「やり遂げた経験値」が1度あることで次の機会に「腹が座る」
それは苦難も苦行も乗り越えた「先に待つもの」を経験した者だけが理解できるだろう境地。
(という境地に到達していることでまた次に繋がる、と当ブログには確信的に経験則的に考える)
というわけで最も響いたのは ② のこの部分!
一方で ① も ③ もよく表現されていたと思う。
① = 東京から札幌市の札幌ドームを拠点に変更しつつも、いかにも お役所 的な事情に翻弄される日々、からの検討 → 決断
③ = 日本ハムファイターズ が掲げる理想に到底届かない現状へのもがきが、移転地候補争いでも繰り広げられる…
最後に。
いい意味で筆致が似てるなと感じた通り、著者は当ブログ昨年ベストの一冊、の著者だった( =鈴木 忠平 氏)
嫌われた監督 異端の名選手、の「勝負」に徹した監督時代を克明に書き綴った本著は稀有に面白い一冊!
結論:日本に未だ存在しなかった「本格的ボールパーク」に至る男たちの闘い、は今年有数の読書!