田舎住まい

吸血鬼テーマーの怪奇伝記小説を書いています。

さあ、どうぞこの横断歩道を…… 麻屋与志夫

2022-03-06 04:21:47 | 超短編小説
3月6日 日曜日 超短編
町の駅で買い物をした。
粗末な机の上で荷物をリックに詰めていた。
「待っているんだ。早くしろ」
背後から怒声をあびせられた。
信じられないほど野蛮な街だ。
横断歩道を渡ろうとしても両側から来る車がとまってくれない。
渡ろうと足を車道におろすと、猛スピードで突っ込んでくる。
怖くて渡れない。
思い切ってゼブラクロッシングを渡りだす。
車が衝突して来た。
いや、わたしの体の中をとおりすぎた。
わたしはこの場所で車にひき殺されていた。
わたしは霊体となっていた。

安全運転の街。
さあどうぞ゛、この横断歩道を渡ってください。
どうぞ。どうぞ。


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