田舎住まい

吸血鬼テーマーの怪奇伝記小説を書いています。

リリ似の猫に会った。三毛ではないがリリそっくりだ――。 麻屋与志夫

2016-11-07 08:09:33 | ブログ
11月7日 Mon.
●カミサンが手編教室の申し込みにいくというのでお供をした。
「パパのトックリのセエタ編んであげる」
「気もちは嬉しいけど、ミイマのからにしたら」
 上半身の面積? は、わたしは彼女の倍はある。
はじめからおおきなセエタを編むのでは時間がかかって大変だろう。

●子どもを育てた時からの習慣で、彼女はいまでも、わたしを「パパ」と呼ぶ。
過日映画館の自販機でキップを購入した。
60以上は割引きがあった。
その手続きがわからない。
彼女は係の女の子に訊いていた。
「パパ、そこでまっていてね」
優しいお言葉。
イタミいっていると……。
係の女の子が不審そうにわたしを振りかえった。
それからシゲシゲとカミサンをみつめている。
わたしはどうみても、60はとうに過ぎているオイボレ。
かみさんは「パパ」などとはなやいだ声。
澄んだきれいなソプラノ。
しなやかな身のこなし。
自動キップ売機の周辺は薄暗がり。
ほんとにこちらは、60歳を超えているのかしら、とウタガイ顔。
いちはやくそう感じたので――。
「わたしは――、妻は――」と年齢をいったところおどろいていた。
カミサンはいつたい何歳くらいにみられたのだろうか? 
係の女の子に訊いてみればよかったな。
わたしが、彼女の倍も上――の、年の差婚とおもわれたのかな。

●帰り路。
お寺の裏の路地にまわった。
いつもの猫が庭からとびだしてきた。
わたしとカミサンの声とニオイに敏感に反応したのだ。
わたしたちは半世紀も猫を飼っている。
からだに猫のニオイが染み付いている。

●カミサンの足元でスリスリの大歓迎。
彼女はメロメロ。
かがんでナデナデしている。
猫はゴロット横になって喉をごろごろいわせている。
三毛猫ではない。
白と茶色。
でもモクモクして足も太く体つきは三毛猫だ。
「リリ、リリ」としまいには、ソノ猫にカミサンは呼びかけていた。

●「猫誘拐犯とおもわれたら、たいへんだ。そろそろいこうか」
わたしもリリの想いでに――。
涙声。
カガンデさらに小さくみえるカミサンの背中に呼びかけた。






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