〈 日航機123便墜落事故に関する「ねこ庭」の意見 〉
シリーズの2回目に、「日航機墜落事故」に関する政府の「公式発表」を紹介しました。
この時生じた疑問とヴォーゲル氏の著書の内容が、「ねこ庭」の中で突然つながりました。息子たちと「ねこ庭」を訪問される方々が同じ認識に立てるよう、政府の「公式発表」を再度紹介します。
【 運輸省・事故調査委員会の報告書 】
「事故は、後部圧力隔壁の不適切な修理に起因し、隔壁が損壊したことにより、 胴体後部・垂直尾翼・操縦系統が損壊し、飛行性能の低下と主操縦機能を喪失したために生じたと推定」
事故原因はボーイング社にあり、単なる整備不良だけでなく、同社の設計ミスもあると断定され、下記の通り事故が決着しました。
・日本側には何も責任がなく、全ては米国のボーイング社にある
政府の公式発表がされて40年が経過し、森永氏が今回、「政府の公式発表は間違っているのではないか。」と爆弾発言をしたことから騒ぎが始まっています。
しかし、考えてもみてください。アメリカは味方にすると頼もしいけれど、敵に回すと中国やロシア以上に手におえない国です。アメリカは自国の失敗や非を決して認めず、白を黒と言い張り、相手が認めないと軍事力と経済力で脅します。気に食わないとなれば諜報機関を使い、王様でも首相でも殺せる国です。
そのアメリカが「日航機墜落事故」で、全部の責任がボーイング社にあったという日本政府の「公式発表」をどうして簡単に認めたのでしょう。ボーイング社はアメリカにとっては、国策企業とも言える重要な航空機製造会社です。
その会社が日本へ収めた飛行機で、整備ミスをし、多数の乗客を犠牲にした大事故を起こしたという「報告書」を、果たして黙って認めるでしょうか。整備のミスだけでなく、構造上の欠陥機だと発表されたら、同社の飛行機は世界の市場から締め出されてしまいます。
世界の覇権国であるアメリカが日本の「報告書」にヘソを曲げたら、大ニュースになっていたはずですが、当時のマスコミはアメリカが異議を唱えたという報道をしなかったと記憶しています。
「アメリカがこんなに素直に自分の国の非を認めたのは、なぜなのだろう。」
ベッラ様がブログで紹介された一連の動画を見て、最初に感じた疑問がこれでした。
三橋氏の動画を紹介した時、スペース節約のため相手役のsaya氏の話を省略しましたが、実は彼女が語っていた言葉にも、「ねこ庭」の疑問と符合する部分がありました。
・色々な噂がありましたけれど、私が最初に変だなと思ったのは、ボーイング社の受注高が事故の後、ものすごく増えたじゃないですか。
・通常そういう事故のあった機体って、注文が減るのが普通なのに、どんどん増えていったところを、おかしいなって思いました。
・ロン・ヤス体制の中で、実はアメリカからとんでもない要求が出されていたということなんでしょうか。
前に紹介した三橋氏の次の発言は、この質問に答えたものでした。
・そうなんです。その時期に「日航機事故」が発生し、事故の数ヶ月後に「プラザ合意」、一年後に「日米半導体協定」、その後に「日米構造改革」、「日米年次改革要望書」でした。
省略していたsaya氏の疑問と、今紹介している「ねこ庭」の疑問を合わせると、自然と出てくる答えがあるのではないでしょうか。
「アメリカは日本弱体化計画を周到に立て、そのきっかけを狙っていた ? 」
陰謀論と笑う人がいても結構ですが、日米間には「真珠湾攻撃」という前例があります。イギリスのチャーチル首相に説得され、太平洋戦争への参戦を狙うルーズベルト大統領は、日本を窮地に追い込むため、事実上の最後通牒と言われる「ハルノート」を手交しました。
ルーズベルト大統領は日本軍の「真珠湾攻撃」の情報を事前に入手していたにもかかわらず、国民に知らせませんでした。
日本の現地大使館の大失態も重なり、「日本が、卑怯な真珠湾攻撃を仕掛けてきた。」という形にして、米国民の戦意を高め、ルーズベルト大統領が日米開戦に踏み切った内情が、戦後公開された資料で明らかになっています。
今回もレーガン大統領が、「日航機墜落事故」に関する「日本弱体化計画」を事前に知っていた可能性が無かったとは言えません。
⚫︎「弱体化計画」の中身は、ヴォーゲル氏の著書をもとに詳細に作られていた。
⚫︎ だからアメリカは、日本政府の「公式発表」に文句をつけなかった。
⚫︎ 文句をつけなかったことで日本に大きな貸しを作り、ここぞとばかり日本弱体化計画を押しつけた。
常識的な疑問と歴史的事実を加え、「ねこ庭の意見」が生まれました。そこまでしてアメリカが日本を弱体化させる理由は、どこにあったのか。
陰謀論と笑われても、単なる推測と否定されても構いませんが、次回からはこれを前提とする「日航機墜落事故」の原因検討を、国民の一人として進めたいと考えています。
国民として興味と関心のある方々にだけ、次回以降のご訪問を期待いたします。