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ねこ庭の独り言

ちいさな猫庭で、風にそよぐ雑草の繰り言

日航機123便墜落事故 - 26 ( 政府の「公式発表」への疑問 )

2024-07-16 23:38:00 | 徒然の記

  〈 日航機123便墜落事故に関する「ねこ庭」の意見 〉

 シリーズの2回目に、「日航機墜落事故」に関する政府の「公式発表」を紹介しました。

 この時生じた疑問とヴォーゲル氏の著書の内容が、「ねこ庭」の中で突然つながりました。息子たちと「ねこ庭」を訪問される方々が同じ認識に立てるよう、政府の「公式発表」を再度紹介します。

 〈 事故原因に関する「公式発表」 〉

   【 運輸省・事故調査委員会の報告書 】

  「事故は、後部圧力隔壁の不適切な修理に起因し、隔壁が損壊したことにより、 胴体後部・垂直尾翼・操縦系統が損壊し、飛行性能の低下と主操縦機能を喪失したために生じたと推定」

 事故原因はボーイング社にあり、単なる整備不良だけでなく、同社の設計ミスもあると断定され、下記の通り事故が決着しました。

 ・日本側には何も責任がなく、全ては米国のボーイング社にある

 政府の公式発表がされて40年が経過し、森永氏が今回、「政府の公式発表は間違っているのではないか。」と爆弾発言をしたことから騒ぎが始まっています。

 しかし、考えてもみてください。アメリカは味方にすると頼もしいけれど、敵に回すと中国やロシア以上に手におえない国です。アメリカは自国の失敗や非を決して認めず、白を黒と言い張り、相手が認めないと軍事力と経済力で脅します。気に食わないとなれば諜報機関を使い、王様でも首相でも殺せる国です。

 そのアメリカが「日航機墜落事故」で、全部の責任がボーイング社にあったという日本政府の「公式発表」をどうして簡単に認めたのでしょう。ボーイング社はアメリカにとっては、国策企業とも言える重要な航空機製造会社です。

 その会社が日本へ収めた飛行機で、整備ミスをし、多数の乗客を犠牲にした大事故を起こしたという「報告書」を、果たして黙って認めるでしょうか。整備のミスだけでなく、構造上の欠陥機だと発表されたら、同社の飛行機は世界の市場から締め出されてしまいます。

 世界の覇権国であるアメリカが日本の「報告書」にヘソを曲げたら、大ニュースになっていたはずですが、当時のマスコミはアメリカが異議を唱えたという報道をしなかったと記憶しています。

 「アメリカがこんなに素直に自分の国の非を認めたのは、なぜなのだろう。」

  ベッラ様がブログで紹介された一連の動画を見て、最初に感じた疑問がこれでした。

 三橋氏の動画を紹介した時、スペース節約のため相手役のsaya氏の話を省略しましたが、実は彼女が語っていた言葉にも、「ねこ庭」の疑問と符合する部分がありました。

 ・色々な噂がありましたけれど、私が最初に変だなと思ったのは、ボーイング社の受注高が事故の後、ものすごく増えたじゃないですか。

 ・通常そういう事故のあった機体って、注文が減るのが普通なのに、どんどん増えていったところを、おかしいなって思いました。

 ・ロン・ヤス体制の中で、実はアメリカからとんでもない要求が出されていたということなんでしょうか。

 前に紹介した三橋氏の次の発言は、この質問に答えたものでした。

 ・そうなんです。その時期に「日航機事故」が発生し、事故の数ヶ月後に「プラザ合意」、一年後に「日米半導体協定」、その後に「日米構造改革」、「日米年次改革要望書」でした。

 省略していたsaya氏の疑問と、今紹介している「ねこ庭」の疑問を合わせると、自然と出てくる答えがあるのではないでしょうか。

 「アメリカは日本弱体化計画を周到に立て、そのきっかけを狙っていた ? 」

 陰謀論と笑う人がいても結構ですが、日米間には「真珠湾攻撃」という前例があります。イギリスのチャーチル首相に説得され、太平洋戦争への参戦を狙うルーズベルト大統領は、日本を窮地に追い込むため、事実上の最後通牒と言われる「ハルノート」を手交しました。

 ルーズベルト大統領は日本軍の「真珠湾攻撃」の情報を事前に入手していたにもかかわらず、国民に知らせませんでした。

 日本の現地大使館の大失態も重なり、「日本が、卑怯な真珠湾攻撃を仕掛けてきた。」という形にして、米国民の戦意を高め、ルーズベルト大統領が日米開戦に踏み切った内情が、戦後公開された資料で明らかになっています。

 今回もレーガン大統領が、「日航機墜落事故」に関する「日本弱体化計画」を事前に知っていた可能性が無かったとは言えません。

  ⚫︎「弱体化計画」の中身は、ヴォーゲル氏の著書をもとに詳細に作られていた。

  ⚫︎ だからアメリカは、日本政府の「公式発表」に文句をつけなかった。

  ⚫︎ 文句をつけなかったことで日本に大きな貸しを作り、ここぞとばかり日本弱体化計画を押しつけた。

 常識的な疑問と歴史的事実を加え、「ねこ庭の意見」が生まれました。そこまでしてアメリカが日本を弱体化させる理由は、どこにあったのか。

 陰謀論と笑われても、単なる推測と否定されても構いませんが、次回からはこれを前提とする「日航機墜落事故」の原因検討を、国民の一人として進めたいと考えています。

 国民として興味と関心のある方々にだけ、次回以降のご訪問を期待いたします。

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日航機123便墜落事故 - 25 ( 「ねこ庭」の推測 )

2024-07-16 12:02:07 | 徒然の記

  〈 日航機123便墜落事故に関する「ねこ庭」の意見 〉

裏表紙にある、著者ヴォーゲル氏の略歴を紹介します。
 
 ・  1930 ( 昭和5 ) 年、オハイオ州生まれの、社会学者
 
 ・  1958 ( 昭和33 ) 年、ハーバード大学で、博士号取得
 
 ・  1958 ( 昭和33 ) 年から、1960 ( 昭和34 ) 年に来日し、調査・研究を行う
 
 ・  1967 ( 昭和42 ) 年、ハーバード大学教授となる
 
 ・  1972 ( 昭和47 ) 年、同大学東アジア研究所長となる
 
 ・  1975 ( 昭和50 ) 年から、1976 ( 昭和51 )年再来日し、調査・研究を行う
 
 ヴォーゲル氏が日本を訪れたのは、昭和33~34年 ( 岸内閣 ) と 昭和50~51年 (  三木内閣 ) の 2回です。
 
 氏の著作は、どこを読んでも考えされられ、有意義でした。納得できないところがあっても、違う見方もあるのだと肯定的に読みました。
 
 戦後の私たちは、東京裁判のおかげですっかり日本人の魂を失ったと、悲観的に考えていましたが、氏の意見を読みますとそうではありません。欠点と思っていたことを氏が評価し、評価するだけでなく、アメリカは謙虚に見習うべきと解説しています。
 
 自分の国ことは自分が一番知っていると思っていましたが、氏が違った観点から考えさせてくれました。
 
 NHKの反日番組『昭和天皇・拝謁記』』を見、村上誠一郎議員の愚論を聞いた直後でしたので、ヴォーゲル氏の本を読んで不安に襲われました。
 
 氏が日本の長所として脅威に感じていたものを、40年後の私たちは、ことごとく失ったのではないのかという不安です。
 
 吉田茂氏は、日本が貧しい間再軍備は無理だと語りましたが、世界第二の経済大国と言われるようになった後でも、自由民主党の首相は誰も「憲法改正」を口にしませんでした。
 
 三木内閣以来、23人の総理大臣が生まれ、安倍総理で23人目でした。昭和天皇が独立国には軍が不可欠と言われ、憲法改正を願われていたのに、23人の総理の中で「憲法改正」と「再軍備」を口にしたのは安倍総理だけでした。
 
 海部政権時代に影の総理と言われた小沢一郎氏が、湾岸戦争時に金だけ出して済ませた時、日本は欧米諸国から軽蔑されました。
 
 アメリカの企業や政府に言われるまま、日本の市場を解放し、社会の仕組みを崩壊させたのは、三橋氏の言う通り中曽根内閣以降顕著になりました。米国の手先として活躍した竹中氏は、最後の仕上げに手を貸しただけで、実際は歴代内閣が、大切な日本の制度や伝統を代替わりの都度、少しずつ壊していました。
 
 最近ではとうとう最後の砦である「皇室」まで、「人権」や「男女平等」という理屈で破壊されようとしています。自民党の中に賛成する議員がいますから、恐ろしい話です。
 
 今から考えますと、こうした一連の日本破壊のきっかけとなっていたのが、ヴォーゲル氏の著作『ジャパン・アズ・ナンバーワン』だったということです。
 
 「氏が40年前に賞賛した日本の仕組みや日本人の心は、今でも残っているのだろうか。」
 
 4年前に氏の著書を読んだ時こんな心配をしましたが、実は氏の本こそが、日本の優れた仕組みと日本人の心を破壊するための、手引書だったのです。
 
 反日番組を作り続けるNHKや、中国や韓国・北朝鮮に心を傾ける村上誠一郎議員の存在に力を貸していたのが、氏の著書だったと言う発見です。森永、深田、三橋各氏の「日航機墜落事故」に関する意見を知ったお陰で、「ねこ庭」の推測が確信となりつつあります。
 
 「ねこ庭」を訪問される賢明な方々は、もうお気づきかもしれませんが、ヴォーゲル氏の著作が米国において『菊と刀』の位置づけにあるとするなら、次の推理が成り立ちます。
 
  ・大東亜戦争時にアメリカは日本と戦う前に、『菊と刀』という日本研究書を作らせた。
 
  ・日米貿易戦争開始前にアメリカは、『ジャパン・アズ・ナンバーワン』という日本研究書を作らせた。
 
  ・だからヴォーゲル氏は、昭和33~34年 ( 岸内閣 ) と 昭和50~51年 (  三木内閣 ) の時、2度も調査・研究のため来日している。
 
 ここから「ねこ庭」が導き出す結論は、三橋氏、森永氏と異なる意見になります。
 
  ・日本経済の没落のキッカケは「日航機墜落事故」だったかもしれないが、その前準備はヴォーゲル氏の来日以来なされていた。
 
  ・もしかすると「日航機墜落事故」は、アメリカによって仕組まれた巧妙な計画だったかも知れず、中曽根首相と自衛隊は何も知らないままその計画通りに動いていたのではないか。
 
  ・当時の中曽根内閣と自衛隊に、日本没落の全ての責任を負わせるのは正しくない。
 
 森永、深田、三橋各氏が強調するフライトレコーダーとボイスレコーダーが公開されても、「ねこ庭」の推理が正しければ真相は依然として不明のままになるのかも知れません。
 
 真相の一部の解明になるとしても、フライトレコーダーとボイスレコーダーの公開を政府に要求することは止めてならないと思います。三橋氏の言う「絶望的な事実」が明らかになるとしても、それは国民全体が受け止めなければならない悲劇です。
 
 だがここに「ねこ庭」の推理を加えますと、事件の責任が中曽根首相と自衛隊だけでなくなり、アメリカという厄介な同盟国が参加することになります。その根拠となる事実を説明しますが、「ねこ庭」の年金生活者の意見ですから難しい理論はありません。ごく常識的な「根拠」です。
 
 スペースが無くなりましたので、次回に説明いたします。
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日航機123便墜落事故 24 - ( 『ジャパン・アズ・ナンバーワン』 )

2024-07-16 06:26:18 | 徒然の記

  日航機123便墜落事故に関する「ねこ庭」の意見 〉

   1.  エズラ・ヴォーゲル氏  『ジャパン・アズ・ナンバーワン』  ( 昭和54年刊 )
 
   2.  ディビッド・ハルバースタム氏 『幻想の超大国』  ( 平成5年刊 )
 
   3.  サミュエル・ハンチントン氏  『文明の衝突』  ( 平成10年刊 )
 
  森永氏と三橋氏が独立を失った日本について語る時、必ず頭に浮かぶのがノルウェーだったように、もう一つ頭に浮かんで離れなかったのが、エズラ・ヴォーゲル氏の著書  『ジャパン・アズ・ナンバーワン』でした。
 
 日本を称賛した書として有名になり、ベストセラーになった本です。令和元年に読み「ねこ庭」で紹介していますが、当時は「日航機の墜落事故」との関連について何も考えていませんでした。 
 
 しかし今、この書が 「日航機墜落事故」の6年前の昭和54年に出版されていたところに強い関心を抱いています。これから紹介する「ねこ庭」の意見の原点は、この書にあります。
 
 「日航機墜落事故」の動画を公開するに際し、森永氏と三橋氏は「死んでも構わない」と言う覚悟だったと言いますが、そうなりますとこの「ねこ庭」のシリーズにもそんな覚悟がいるのでしょうか。
 
 私にはそんな緊張感や覚悟は何もありませんし、必要も感じていません。80才の自分は100才まで生き、「憲法改正」と軍の再建を見届ける予定を立てていますが、そんなものは「ねこ庭」の勝手な計画で、実際は何時死んでもおかしくない年令です。
 
 日々を大切に生きていますので、この世には感謝があるばかりで特別未練はありません。若い三橋氏と違い覚悟をする必要がなく、自然体で「ねこ庭」に向かっています。醜く激しい誹謗中傷のコメントが入っても、黙って読むだけです。
 
 長く「ねこ庭」を訪問された方の中に、「ねこ庭」に入るコメントの激しさを恐れ、「仲間に迷惑をかけないで欲しい」と警告された人がおられました。悪意のコメントを忌避される気持ちを理解しますが、たかが「ねこ庭」のブログでも、それなりの覚悟で書いているのは他の方々と同じです。
 
 話がまた本題を外れていますが、わざわざ横道へ入っているのは、悪意のコメントを忌避される方に、これ以上「ねこ庭」を気にかける必要はありませんよとお伝えしたいからです。
 
 まだまだ反日左翼とグローバリストが威を払っている日本ですから、「愛国」のブログを続けるのに何の邪魔もないと考える方が不自然です。
 
 以上お断りをした上で、4年前に書いた「ねこ庭」の読書評を紹介します。
 
 ・『ジャパン・アズ・ナンバーワン』を読みますと、日本賞賛の書というより、成功した日本を分析・検討した解説書でした。
 
 ・印象としては、ルイス・ベネディクト氏の『菊と刀』に近い感じがします。つまり、日本への思い入れとか好感からでなく、いつの間にか強大な国になった東洋の小国について、その成長の原因を明らかにするという姿勢で書かれています。
 
 ・『菊と刀』は第二次世界大戦時に、日本との開戦を前にしたアメリカが、日本研究のために書かせた本と言われています。ヴォーゲル氏の著作も、そういう意図を持つ書籍ですから、題名の下に「アメリカへの教訓」という言葉が添えられています。
 
 ・日本を高く評価した、素晴らしい本だと聞いていましたので、ブルーノ・タウトの『日本美の再発見』のように、好意的な意見が述べられているとばかり思っていました。
 
 ・「ねこ庭」の周りにいる人たちがそうだったのか、マスコミの宣伝が上手かったのか。あるいは、欧米人が日本について書くと、何でも有り難がる評論家たちが、そんな書評をしていたのでしょうか。
 
 以前「ねこ庭」で鈴木氏が、日本の悪口を国内だけでなく外国でも主張する不埒な日本人として、 「 西洋至上主義かぶれ」と、「左翼思想かぶれ」の二種類の人間をあげていました。
 
 彼らはいずれも迷惑な存在ですが、「ねこ庭」ではもう一つ、むやみに日本を褒め称える「右翼かぶれ」も加えています。贔屓の引き倒しで顰蹙を買い、結局日本の評判を落としていますから、極論を言う人物はみな「迷惑な存在」の仲間です。
 
 「ねこ庭」の管理人の私も、極論を言いますので他人事でありません。自戒しつつ、次回の「ねこ庭の意見」を進めますので、ぜひご参加ください。
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