ねこ庭の独り言

ちいさな猫庭で、風にそよぐ雑草の繰り言

日航機123便墜落事故 15 - ( 続・三橋氏の経歴 )

2024-07-11 13:32:46 | 徒然の記

  〈  三橋氏の経歴  〉 

   ・平成24年9月に、安倍晋三が総裁選挙への出馬を表明すると、翌13日のブログに「三橋貴明は安倍晋三元総理を支持します」と書き記した

   ・総裁選では「安倍晋三総理大臣を求める民間人有志の会」の発起人にも名を連ね、アベノミクスを肯定的に評価した。

   ・また、安倍の持病について言及したマスメディアに対して、「人権侵害」であると批判した。

   ・環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)には反対の立場のため、安倍がTPP交渉に参加を表明した時には、「それはマスメディアの歪曲」と批判していた

   ・しかし平成25年10月に入って、構造改革特区構想や雇用規制緩和など規制改革の進め方を批判して、第二次安倍内閣を「レントシーキング内閣」呼んだ。

 レントシーキングという聞きなれない言葉ができましたので、ネットで調べました。

  ・企業が利益を獲得するために政府官庁にロビー活動を行って、政策等を変更させて利益を得ようとする活動のことです。

 企業や団体がロビー活動を行い、法律の制定や改定を行わせ、自分たちの利益を手にしているのは日本だけでなく、自由主義国では普通に行われています。大企業や大きな組織に利益をもたらし、国民に不利益になることがほとんどなのでマスコミは報道しません。

 だからここでは、その限りにおいて三橋氏は正論を言っていることになります。

  ・安倍首相は、有権者から選ばれた国会議員や閣僚を、「抵抗勢力」として議論にすら参加させない。こんな手法がまかり通るのでは、「日本の民主主義は終わりだ」と述べ、批判的姿勢に転じた

  ・マスコミに対しても、『マスゴミ崩壊』という著書を出すなど、マスメディア全般に対して批判的な立場をとっている。

 何故氏が安倍首相批判に転じたのか、その理由がここで分かりました。オバマ大統領からの圧力で、国内の反対を押し切り「TPP加入」を推進していた安倍首相への反対からでした。

 当時保守派と言われる人のほとんどが、「TPPへの加入は、日本の産業だけでなく、農業・漁業・林業などの第一次産業も壊滅させる」、と言って反対していました。「チャンネル桜」も「TPP加入絶対反対」の論陣を張り、保守論客の発言を公開していました。

 三橋氏もおそらく、保守論客の一人として登場していたのだと思います。ウィキペディアの説明を紹介しながら、「ねこ庭」は今から18年前の小泉内閣による「郵政改革騒ぎ」を思い出しました。

 アメリカの圧力に押され、日本の弱体化政策を、国内の反対を押し切って首相が強行する構図がそっくりです。当時の小泉首相は、「郵政民営化が新しい日本の未来を開く」と大風呂敷を広げ、反対する人々を「抵抗勢力」と呼んで排除しました。

 実は「郵政民営化」も、安倍首相の「TPP推進」も、いわば「日航機123便墜落事故」以後、アメリカの言いなりになった政策の一つです。この流れの中で言いますと、三橋氏、深田氏、森永氏の意見は正論になります。「ねこ庭」が懸命になって取り上げている理由が、ここにあります。

 残念なのは三橋氏の正論が、日本を愛する保守派の意見でなく、三橋氏個人の会社の利益のため発信されているのでないか、というところにあります。

  ・自身について「保守派」「リフレ派」と名乗ったことはなく、自身が「○○派」と意識したことはないとしている

 前回紹介したウィキペディアの説明が、このことを証明しています。正論でも極論でも、自分の意見が世間の注目を集めたら氏の会社の利益が上がるのです。これを知りますと、次のウィキペディアの説明にも別の景色が見えてきます。

  ・一時期、幸福の科学出版『ザ・リバティ』へ寄稿していたが、「三橋貴明は幸福の科学とは何の関係もなく、そもそもこの宗教と創価学会の違いさえ知りません」と自身のブログで述べるなど、宗教については興味が無いとしている。

  ・室谷克美との対談で、「韓国起源説」について次のように述べている。

    ・韓国が「何でも韓国起源にする」という話では、桜のソメイヨシノがあります。

    ・韓国人に言わせれば、ソメイヨシノは済州島起源らしい。しかし、ソメイヨシノは自生しない種で、接ぎ木でしか育ちません(笑)。

    ・オオシマザクラとエドヒガンの接合したもので、それを知らずに、『ソメイヨシノは済州島の自生植物』といっている哀れです。

    ・まぁ無知だけれども、それで国が潰れる心配はありません。ウソはもっと性質が悪い。ほらを吹いてまでソメイヨシノを韓国起源にしたがる方が深刻です。

    ・日本刀と剣道、柔道、合気道、茶道、華道、折り紙、清酒、みんな韓国人が創設した、開発したと言う。

    ・対象は日本の文化に限らず、漢字も韓国人の発明であり、孔子はじつは韓国民族だったと言う。

 三橋氏に関するウィキペディアの説明は、まだ続きます。「憎まれっ子、世に憚る」の言葉通り、こう言う面倒な人物の経歴は簡単に終わらないようです。小泉首相とペアーで日本経済の弱体化に貢献した竹中平蔵氏も、ウィキペディアは長い説明をしていました。

 三橋氏は氏に比べると小物ですから、竹中氏ほどの長さはありませんが、大物でも小物でも、日本にとって害をなす点では同じと「ねこ庭」は考えています。正論を述べていても、根っこに「愛国心」がないと言う点で西田氏と森永氏に似ています。

 深田萌絵氏は愛国の国民なのか、断定する自信がまだありませんのでそのままにして、次回も三橋氏の経歴 〉の3回目です。

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日航機123便墜落事故 14 - ( 三橋貴明氏の経歴 )

2024-07-11 08:47:45 | 徒然の記

   〈  三橋貴明氏の経歴  〉 〈 5. 三橋貴明氏の意見 〉・・21分32秒

 今回から、上記二つの紹介になります。今はどうなっているのか知りませんが、以前私が「チャンネル桜」に夢中になっていた頃、三橋氏は若手論客として常例メンバーでした。

 当時氏は自由民主党員で、公認を得て立候補もしていました。落選した後、自由民主党の政策を厳しく批判するようになり、遂には投げやりになっていました

  「こんな自民党だったら、支持する必要はありませんよ。」

  「次の選挙では、野党に入れましよう。共産党でもなんでも構いませんよ。」

 チャンネル桜の座談会で息巻いているのを見て以来、私は氏への支援をやめました。どう言う状況からそのような発言になったのか、記憶していませんが、感情的になると信念を捨てる軽さに失望したことだけは覚えています。

 氏はその後自分の奥さんに暴力を振い、家庭内暴力事件で逮捕され、しばらくネットの世界から姿を消しました。「日航機123便墜落事故」のお陰で、久しぶりの巡り会いになりました。

 気乗りのしない再会ですが、国民の悲願である「憲法改正」問題につながる大事件なので、個人的感情を脇に置いて、息子たちと「ねこ庭」を訪問される方々に氏の経歴を紹介します。ウィキペディアの情報です。

  〈  三橋貴明氏の経歴  〉 

   ・昭和44年生まれ、55才 本名中村貴司 日本の中小企業診断士 評論家

   ・平成  6年東京都立大学経済学部卒業

   ・卒業後、外資系IT企業ノーテル、日本電気、日本IBMなどに勤務

   ・平成20年、三橋貴明診断士事務所を開設しフリーランスの活動を開始

   ・平成21年、株式会社三橋貴明事務所(現・経世論研究所)を設立

   ・平成22年、第22回衆議院議員選挙に自由民主党公認で立候補し、落選

   ・自身について「保守派」「リフレ派」と名乗ったことはなく、自身が「○○派」と意識したことはないとしている

   ・人権擁護法、外国人参政権、選択的夫婦別姓制度に反対

   ・原子力発電所については、安全性を確保した上で稼働させていくべきという立場をとっている。反原発運動を行っている人に対しても、懐疑的な立場をとっている。ただし、将来的な脱原発には賛成の立場である

 ここまでの経歴は特段コメントする必要がありませんが、氏が自由民主党から立候補し落選したのが、平成22年だったことが分かりました。私の記憶が正しかったとすれば、自由民主党への厳しい批判を始めたのはこの年以降ということになります。

 ウィキペディアの説明は長いので次回も続けますが、これを読みますと、三橋氏もどこか西田氏に似た人物である気がしてきます。「保守人」らしい意見を言っていますが、肝心のところで立場を曖昧にするというのが、「経歴」から得た印象です。

 日航機123便墜落事故に関し、森永卓郎、深田萌絵、西田昌司、三橋貴明と4氏を取り上げてきましたが、深田萌絵氏を除くと、あまり参考にならない人物の意見だという気がしてきました。

 日航機事故が日本にとって、重大な問題を含むという事実に変わりはありませんが、発言している人物がこの有様では信憑性が薄れるのが残念です。

 この点を理解した上で、息子たちと「ねこ庭」を訪問される方々も、次回以降をおつき合い下さい。

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