ねこ庭の独り言

ちいさな猫庭で、風にそよぐ雑草の繰り言

日航機123便墜落事故 10 - ( 続・西田昌司氏の意見 )

2024-07-08 17:04:35 | 徒然の記

 〈 3. 西田昌司氏の意見 〉・・11分22秒

  ・木原さんはね。今は防衛大臣をやっていますけれども、もともと防衛族と言いましょうかね。そのことは西田さん、私は前から聞いているんです、知っているんですと。

  ・だからそういうことは、前々から調査しています。だからそんなことは絶対ない話ですと、言い切っていました。

  ・で私は、それを聞いて安心したんです。けれどもまさに、森永氏の話が陰謀論そのものなんですよ。

  ・ただ私があの話で思ったのは、あの時確か川上慶子さんとかね、木にぶら下がって助かった人が何人かいましたよね。

  ・火炎放射器でみんな黒焦げにしたんだとか、普通のナフサという航空機燃料ではそんなに燃えない、もっと特殊なガソリンの匂いがしたとか、ガソリンとナフサは違うからあれはナフサなんだとか、そういうお話でしたね。

  ・匂いがしたとか何とか、そんな話を書いている訳なんですけれども、もしそうだとしてもですよね。何人か生き残っている人が、いる訳ですよね。そうするとそういうことを全く知らなかったということには、死人には口がないかもしれませんが、生きている人には口がある訳ですからね。

  ・それはちょっとないだろうと思っていましたけれど、ま、調査をして、それがなかったという話を聞いて安心しましたけれど、そういう話が出てくるくらいですね。

  ・森永さんが何でこれに納得したかというと、要するにあの御巣鷹山の事故、1985年ですかね、あの事故の後から、アメリカの対日要求がきつくなって、日本がどんどん変えられていったんだと、こういう話を言われているんですよね。

  ・確かにそういう対日要求をアメリカ側がしてきたというのは、事故の後ですよね。しかしそれはもうちょっと違う状況だったと、私は思うんですね。

  ・というのは要するに、御巣鷹山の事故の時は日本経済が一番良かった時なんです。昭和60年ですかね。日本が戦後一番景気が良かった時だったんですよ。

  ・そしてその直後から、日本は悪くなりましたよね。バブルの崩壊、そして郵政民営化をはじめとする規制緩和がドンドンされましたよね。だからちょうど御巣鷹山の事件以降から、日本経済は階段を一挙に駆け下って行った。

  ・それでまさに日本がアメリカに逆らえなかった元なんだろうと、こういう話があったから、森永さんはそういう風に書いておられるんですけれどもね。それは航空機事故じゃなくてですね。もう少し大きな観点から見るとですよ、私は東西冷戦だと思うんですよ。

  ・東西冷戦の終わったのが、昭和64年、平成元年、この時東西ベルリンの壁が無くなり、その2年後に冷戦が終わった訳ですよ。

  ・そしてソビエトが無くなって、その後のロシアが、G 7 プラス1 という形で西側諸国の一員となった訳ですよ。しかし実際には、その後ロシアはそこから離脱して今に至る訳ですけれども、要するに東西冷戦が終わって、ソビエトが崩壊してアメリカ一極体制になった訳ですよ。

  ・アメリカは日航機事故の借りを返すため、対日要求をしているのでなくて、世界のナンバーワン、まさにユニポラーになった訳なんですよね。

 起承転結を無視して、牛の涎のように切れ目なく話をするから、論点が乱れて行きます。細かなことを指摘すると、次の言葉です。

  「アメリカは日航機事故の借りを返すため、対日要求をしているのでなくて」

 日航機事故でアメリカは日本に貸を与えたのですから、「借りを返す」というのでは話の辻褄が合いません。もっと肝心の点を指摘すると、アメリカの激しい対日要求は日航機事故の直後からなので、冷戦終結後の世界情勢と結びつけるのは無理があります。

 「ねこ庭」でも気づく論理矛盾を、経済学者の森永氏と経済アナリストの深田氏が納得するとは思えませんが、今は息子たちと「ねこ庭」を訪問される方々への紹介を優先し、これ以上言いません。

  ・日本は今まで東西冷戦だから西側諸国の一員として守りもし、経済もやってきたということ。しかし今度は日本が最大のライバルになる訳ですよ。

  ・要するに西側諸国の中で貿易をするんじゃなくて、ソビエトとだけじゃなくて、中国もですよ。中国を含めた共産主義国とも取引をしだす。そして市場が大きくなってくる。

  ・だからもう西側の話だけではない。西側だけでやっている場合でしたら、東西冷戦だから、日本には日本の事情があるだろうということで、そのことについてはとやかく言わなかったんだけれど、東西冷戦が終わっているのですから、同盟国でも何でもない訳ですよ。

  ・一応同盟国と言っているけれども、アメリカが一極となったのだから、アメリカの言うことを聞けと、特に金融制度はアメリカ側の金融制度をどんどん真似ていく訳ですよ。

 氏の説明は日米経済対立の一面の事実を語っていますが、核心に触れた意見ではありません。経済に疎い「ねこ庭」からでも、氏の分析は的が外れているのが見えます。

 得意そうに説明をしていますが、氏の自己満足も先が見えてきた感があります。こんな分析で対米政策を考えていると言うのなら、アメリカに厳しい意見を氏は党内で主張すべきでしょう。第二次安倍内閣で、信念を捨ててTPP加入に変節したり、エマニエル大使に言われたからと、亡国のLGBT法を何の反対もせず通したり、言行不一致の西田氏です。

 所詮は「国会の爆弾男」、世間のウケを狙っているだけで保守政治家の信念はどこにもありません。次第に不愉快になってきますが、後もう少しなので、氏の高説を次回も紹介します。

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日航機123便墜落事故 9 - ( 西田昌司氏の意見 )

2024-07-08 12:49:31 | 徒然の記

 自衛隊が自分たちの失態を隠すため、墜落した日航機の犠牲者を含め、現場を火炎放射器で焼き尽くした。

 事故から40年経って森永氏が告発しているのは、この件です。自衛隊の行為が事実だとしたら、1日も早く「憲法改正」をすべきという「ねこ庭」の意見が根本から崩れます。

 「日航機墜落の原因となったのは、付近で訓練をしていた自衛隊のミサイルが123便の尾翼を誤って破壊したからでないか。」

 「自衛隊はこの過失を隠すため、墜落機の残骸を焼却し、ついでに犠牲者の遺体を焼いたのでないか。」

 「すべては、自衛隊の誤射を隠すための隠蔽工作でないか。」

 森永氏は具体的に述べていませんが、これが意見の中身です。だから「ねこ庭」は、森永発言を重大なものと受け止めています。氏の意見が事実だとしたら、「憲法改正」をし、自衛隊を軍として再建することが困難になります。

 ・自衛隊 ( 軍 ) が民間機を誤射し、墜落させた。

 ・この事実を隠すため、自衛隊の特殊部隊が、事故現場を焼き尽くした。

 ・この事実を政府も隠蔽した

 ・反日左翼野党も、マスコミも、学者も隠蔽工作に加担し、追求しなかった。

 ・自衛隊の事故でさえこのように国全体で隠蔽するのだとしたら、再建された軍の失敗や事故は、国民に知らされないままになる。

 ・こんな状況下では、「憲法改正」による軍の再建をしてはならない。

 森永発言の背景を整理すると、以上のようになります。「ねこ庭」の意見の土台が崩れるだけでなく、日本の大問題ですから、「ねこ庭」は驚き、事実の検討を始めました。森永、深田、西田、三橋各氏の意見を、経歴まで調べて紹介しているのはこのためです。

 自衛隊が隠蔽工作をしているのではないかと疑っているのが、森永、深田、三橋の3氏で、事実無根と主張しているのが西田氏です。「ねこ庭」の立場からすれば、西田氏の意見を応援したいところですが、経歴を紹介した通り自由民主党の保守政治家として、氏は信頼ができません。

 いつも通り惑いつつ躊躇いつつ、「ねこ庭」のブログを進めているというのが実態です。沢山回り道をしましたので、ブログの目的を再確認するため整理してみました。

 西田氏の動画から、氏の意見を紹介します。

 〈 3. 西田昌司氏の意見 〉・・11分22秒

  ・「西田昌司がズバッと答える『一問一答』」のコーナーです。

  ・今週の質問は「いもむしさん」、男性50代、神奈川県の方です。

 西田氏が質問者のハンドルネームを紹介し、質問内容を読み上げました。

  ・「森永卓郎さんと深田萌絵さんの『言ってはいけない』日航機墜落事故の真相」・・この動画を見て、衝撃を受けました。

  ・こんなことをさせていいんでしょうか。・・という話なんですよね。

  ・実は私も読みました。森永卓郎さんの意見も、読みました。森永卓郎さんのユーチューブも見ました。衝撃を受けました。

  ・要するに日航機の墜落はですね。自衛隊の飛行機が横を飛んでいた、という目撃証言があったということ。

  ・それでその時にですね、何か訓練をしたのだけれど、その時誤射が当たってしまったんだと。日航機にですよ。

  ・そしてその後日航機はフラフラフラして、御巣鷹山に墜落して死んでしまったと、それを隠すため自衛隊の特殊部隊が行って、火炎放射器で全部焼き払ったんだと。

  ・それをアメリカに協力してもらったために、日本はその後ですね。対日要求を沢山出されて、日本の没落がそこから始まったと。アメリカに何としても恩義があるので、やらなきゃいけなかったんだ・・こういう話なんですね。

  ・私も驚きましてね。これはとんでもないことだと、早速私が何をしたかというと、JALを呼びました。日本航空を呼びました。

  ・で、あんたらこれを見たことがあるかと、こういうことが書いてあるんだよと。すると、えー ! とびっくりしてましてね。それで彼らは慌てて帰って行きました。

  ・それから同時に、木原防衛大臣ですね。木原稔さん、この方にもすぐメールをしました。こういう本が出て、動画も出ているんだけど、どうなっているのと言いました。

  ・結論を言いますとそんな事実はありません、ということです。

  ・それで当然そういう話は防衛省もJALも、担当の人は知りませんでしたけれども、行ったら、そういう話があるのは知っていました。そしてそのことも防衛省なんか、ちゃんとそのことがあったかということを確認しています。

 文字起こししてみますと、西田氏の話は前後のつながりが曖昧なことが分かりました。木原氏にはメールだけでなく、後日話に行ったのか、そこも曖昧です。防衛省もJALの担当者は知らないけれど、上層部は知っていると言いたいのかがハッキリしません。

 その事実、そういう話と氏は言いますが、その中身は森永氏の著作と動画のことを指しているのか、123便の事故の件を指しているのか、大事なことなのに肝心の点がぼやけています。

 紹介しているのは西田氏の意見の4分1 ですから、まだ最初の部分です。ここで一息入れ、残りを次回といたします。

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