平成30年10月4日です。偶然「チャンネル桜」の動画、「国連の本当の姿」( 9月15日配信 )を見ました。
階下に降りてテレビをつけると、NHKの「あさいち」でした。ナスと豚肉を使った料理を、料理人が作り、テーブルに並ぶ出演者たちが、楽しそうに味わうという番組です。
「ウアー、おいしい。」
「これは、うまい。」
「とてもおいしい。」 などと、賞賛しながら食べます。
別のチャンネルに回しますと、旅をする番組で、名所旧蹟や、名物を紹介していました。若い女性が二人で、
「うわー、すごい。」
「可愛い !」
「ひゃー、なんて素敵な自然でしょう。」
訪れた土地や住む人々の優しさを語ります。
もう一つチャンネルを回しますと、これは賑やかなゴシップ番組でした。
「今井絵理子議員が、不倫騒動相手と交際宣言。」
ここでスイッチを切り、二階の自分の部屋に戻り、「この落差」にため息をついたところです。
チャンネル桜の動画は、国連人種差別撤廃委員会での、「対日差別検討委員会」という会議でした。日本を厳しく糾弾する各国の委員たちが、一人ずつ意見を述べていました。急いでメモを取りましたので、各委員の話の要点を紹介いたします。
1. マーク・ボシュイ委員 ( ベルギー ) 男性
・2009 ( 平成21 ) 年に、ある事件があった。朝鮮人学校の近くで、メガホンを使い、朝鮮人に対するヘイトスピーチがあった。
・ハッキリしないのは、これに対しどのような処罰があったのか、どのようにペナルティーが課されたかである。
・「反レイシスト協会」からの報告によると、植民地時代から日本に住んでいる、40万人の朝鮮人には選挙権もなく公職にもつけないという。
・またアイヌ人には、学校でも職場でも人種差別があるという。日本の地方自治体や国は、こうしたアイヌ人への歴史的な人種差別に対し、どのように対処しているのか。
・また、ここに「人権教育啓発推進センター」からの、興味深いレポートがある。日本に住む外国人4000人対するアンケートだ。回答者のうち40%が、居住を断られ、30%が人種差別的発言を受けたという。
・また、海外からの報告によると、外国籍または外国人に見える人たちには、「日本人以外はお断り」という看板を、よく街で目にするという。ホテルや、レストランです。
2. ニコラス・マルガン委員 ( スペイン ) 男性
・罰則のない、日本のヘイトスピーチ法には、意味があるのか。犯罪には、罰則があるというのが常識だ。被害者は、耐え忍ぶしかないのか。
・韓国人たちが、恐怖なしで暮らせるように、ヘイトスピーチをなくすことができるのか。
・日本には、どのくらい韓国系の裁判官、校長先生、警察官がいるのか。
3. ゲイ・マクドカール委員 ( アメリカ ) 女性
・慰安婦問題について、日本政府は、永久的で最終的な対処をして欲しいと思う。2015 ( 平成27 ) 年の12月の、「日韓合意」は明らかに不十分。
・事実は、ここで争わない。韓国人に対するヘイトスピーチを、政府は罰することを行わず、野放しにしている。この根本には、慰安婦問題がある。
4. リタ・イザック委員 ( ハンガリー ) 女性
・日弁連の招待で、日本を訪れた。
・2015 ( 平成27 ) 年の、法務省の統計で、1152回以上のヘイトデモがあった。
・2013( 平成25 ) 年から2015( 平成27 ) の間で、特に増えている。日本政府は、もっと踏み込んだ対策をすべきではないか。
・個人情報として、届いたものがある。日本では、部落民の住所や電話番号が、インターネットで公開されている。部落差別に対する予防措置や、禁止措置が取られていない。
5. ホセ・フランシスコ委員 ( ガテマラ ) 男性
・「自由権規約」の第27条によって、在日韓国人が日本で差別を受けることは、許されない。
・日本人と同じ権利が、皆になければならない。ほとんどの在日韓国人は、日本で生まれ育ち、日本人同様の義務を果たしている。
・それなのに、役所などの公的な仕事に就けない。ある朝鮮人教師が、教頭になれなかった。日本の制度が、それを許していない。朝鮮人に対する制度を、改めてもらいたい。
6. リ・エントアン委員 ( 中 国 ) 女性
・ヘイトデモと、オンラインによるヘイトスビーチは、アジアの国、特に中国と韓国に対してである。
・政治的な党や、差別的グループも結成されている。日本に27万人以上いるという外国人技能研修制度に関し、2017( 平成29 ) 年彼らを保護する法律ができたが、人種差別に対する、刑罰・処罰の制度がない。
・低賃金、長時間労働など、人権侵害のケースが多くあり、彼らの不平、不満がたまっている。
7. チョン・ジンソン委員 ( 韓 国 ) 女性
・強調したいのは、オンラインでのヘイトスピーチだ。偽の情報をもとに、組織された人間が、拡散している。
・ネトウヨと呼ばれる、人間たちです。韓国を含め、世界中に拡散されるから、大きな影響がある。
・先月だけでも、200以上のヘイトスピーチが、ユーチューブの動画でブロックされた。日本政府は、どのように対応をするのか。
8. バカリ・シディキ委員 ( コートジボアール ) 男性
・日本政府は、沖縄の住民を、先住民とみなしていないと言っている。
・米軍機の墜落事故等で彼らは苦しみ、不満を持っている。基地の周辺の住民たちを、政府は保護する予定はあるのか。
この動画は、「チャンネル桜」が配信したものですが、むしろNHKや民放のテレビ局が、全国放送すべきものではないのでしょうか。料理やグルメや旅行番組も結構ですが、国連では、こんな日本叩きの会議が行われていると、周知させなくて良いのでしょうか。
この落差、この能天気な日本のマスコミ。「社会の木鐸」と自認し、「報道の自由」で社会の進歩に寄与すると大言豪語するのなら、マスコミはこの現実を、日本国民に知らせなくてどうするのか。疑問でなりません。
怒りをおさえ、ここまで書きましたが、まだ言いたいことが沢山ありますので、次回にします。息子たちのためにも、日本の情けない実情を怒りと共に知らせます。
次回のブログが、メインです。