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最近の旅行記録とともに、以前訪れた場所の写真などを紹介し、見つけた面白いもの・鉄道・化石などについて記します。

孔子鳥化石産出地をたずねて その24 承徳の夏の離宮

2015年03月21日 | 昔の旅行
孔子鳥化石産出地をたずねて その24 承徳の夏の離宮
Visit to the Locality of Confuciusornis: Part 24. Summer resort of the emperor at Chengde.

 2000年5月31日は巡検の最終日である。まずホテルから徒歩で離宮に向かう。参加者を2つのグループに分けてそれぞれに解説者が付く。よく保存されている建物を見学すると皇帝の夏の生活の様子がわかるようになっている。建物の裏に回ると大きな池をとりかこんで公園があり、いくつかの建物を巡回して解説を聞く。ところどころにお土産の売店がある。プラム氏が例によって精いっぱい伸ばした左手にぬいぐるみを持ち、右手のビデオカメラで撮影しているので、ぬいぐるみを持ってあげた。ついサービス精神を発揮してぬいぐるみの手をもって振ったらプラム氏が喜んでいた。ところが、10分ほどしてバスに乗るとき、プラム氏が浮かない顔をしている。「どうしたんだ?」と聞くと、あのあとズボンのポケットに入れたはずのヒョウがなくなったのに気づき、すぐに戻ったが姿が見えないという。はからずも、私の振った手はさよならの意味になってしまったようだ(プラム氏は、次の観光地でパンダのぬいぐるみを撮影していた。)。離宮の中に、船着き場のようなところがあり、その横の「熱河」の文字の入った石碑が建っている。ここが熱河の言葉の発祥の地なのだろうか。


57 熱河の石碑 2000.5.31
57 The Monument of Jehol, meaning “Hot river”.

 石碑の横に侯連海さんが立っているのを皆が撮影する。でも熱河の語源の説明はなく、欧米の研究者達には意味が分からなかったのではと思う。
 疲れた参加者をホテルに帰して、別の観光地に向かう。石積みの長城のような塀に囲まれた離宮の裏手に、大きな寺がある。寺の名前の記録がないが、たぶん普陀宗乘之廟というのだと思う。入り口の広い駐車場から見上げるとはるかに高いところに大きな伽藍がそびえる。そこまで登ろうというのだ。アメリカの女性がいい運動になる「It's good excercise.」とかいいながら登り始めるのにつられて、ついていくことにした。


58 最後の登りの直前 2000.5.31
58 The temple at the top of a hill. Chengde City.


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