写真エッセイ&工房「木馬」

日々の身近な出来事や想いを短いエッセイにのせて、 瀬戸内の岩国から…… 
  茅野 友

質素なツリー

2004年12月04日 | 季節・自然・植物
 12月に入った。毎日遊んでいる身にとっても、気忙しく感じる。11月の後半から年の瀬にかけての、街の喧騒が私は好きだ。
 
 商店街は精一杯の華やかさを、音と光で競いあっている。歩いてみると、毎年新しい演出が加わっていることが良く分かる。

 我が家でも、毎年クリスマスイルミネーションを、小さな出窓に飾る。しかし十年一日の、気持ちばかりの質素なものだ。

 この、ささやかな光の点滅を外から見ていると、「マッチ売りの少女」のことを、ふと思い出した。家の壁際に、凍える少女はいない。
   (写真は、小さなツリー)

カラマツ?

2004年12月04日 | 生活・ニュース
 用事があって新岩国駅に向かっていた。錦川に架かる橋を渡ると、左前方の空き地に、大小2本の黄葉した円錐状の樹が目に付いた。

 車を止めてフェンス越しの遠目で見たが、樹木に疎い私には、この木が何だか定かには分からない。

 しかし、秋の信州を旅したときに見た、あのカラマツにそっくりだ。カラマツかもしれない。黄葉・円錐状シルエット・葉の形が。

 えーい、カラマツと言うことにしよう。とすれば、このあたりでは珍しい木だ。たった2本では、北原白秋の詩ではないが、「カラマツは さびしかりけり」か。
(写真は、「カラマツ」と勘違いした「メタセコイヤ」:後日判明)