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写真エッセイ&工房「木馬」

日々の身近な出来事や想いを短いエッセイにのせて、 瀬戸内の岩国から…… 
  茅野 友

バックカメラ義務付け

2021年04月08日 | 車・ペット

 国土交通省は来年5月にも、新車を対象に自動車後方の状況が確認できるバックカメラか、センサーの装備を自動車メーカーに義務付ける方針を明らかにした。

 駐車場などでバックする際、死角を補うことで歩行者を巻き込むような事故を防ぐことを目的にしたものである。義務化するのは「後退時車両直後確認装置」で、二輪車を除く全ての自動車が対象。バックカメラは車体の後方0.3~3.5メートルの範囲にいる歩行者を運転席で確認できる必要があるという。

 現在私が保有している車は年式が古いため、バックカメラなどは装備されていなかった。2年前、煽り運転による事故が何件か起きたのを機会に、市販されている安価なドライブレコーダーをネットで購入して取り付けた。

 電源をシガーソケットに差し込み、車のフロントガラスと後方にカメラをセットするだけで、立派なバックカメラとして機能してくれる。煽り運転をされるようなことは、そうあることではないが、買い物に出かけたときバックで駐車するようなことは日々の運転でよくある。

 そんな時、モニターを後方のカメラに切り替えると、後ろの様子がよく分かる。バックするときに、バックカメラに全面的に頼るだけでなく、サイドミラーやルームミラーでも安全を確認しながら運転することはもちろんのことである。

 近頃の新車には、360度全方向が認識できるカメラが装備されているものもあるようだが、そこまではいかないまでも、安価で前後の様子が確認できるドライブレコーダーが発売されている。私のように古い年式の車でも簡単に取り付けることが出来るので、車を買い替えなくともバックカメラの機能を持たせることは可能である。あとは、高齢者によくあるというブレーキとアクセルの踏み間違えに気をつけなければいけないという課題は残っている。

 

 


縁の下の力持ち

2021年02月02日 | 車・ペット

 お昼を済ませた後、奥さんがスーパーに買い物に出かけてくると言って、出窓の下にあるガレージに出た。しばらくすると、出窓のガラスを叩いて私を呼ぶ。窓を開けると「エンジンがかからないのよ」と訴えるではないか。

 そう言われれば、心当たりは無きにしもあらずであった。昨年の9月、車検を受けた時、バッテリーの交換を勧められていたが、まだ特に不都合を感じるようなことはなかったので、「またの機会にします」と断っていた。

 年が明けると毎日寒い日が続いていた。そんな日々、車で出かけようとしてエンジンのスイッチを押す。いつもなら直ぐにブルブルと快音を残してエンジンがかかるのに、10日くらい前からエンジンの始動が、ブルブルブル~と少し時間がかかるようになっていた。

 思えば7年も前に買ったバッテリーである。そろそろ寿命が近づいたのかなとは思っていたが、エンジンはかかるので乗っていた。ところが冷たい冬の雨がそぼ降る日、このありさまである。即座にバッテリー切れだと判断した。

 広島にあるディーラーに電話すると、車を持っていけば交換してくれるが、値段を聞くと6、7万円するという。近くにあるイエローハットに電話してみると適応する在庫があり、値段は3.7万円とずいぶん安い。イエローハットに持っていくことにした後、保険会社に電話すると、30分後には強力なバッテリーをもったサービスカーが来てくれ、エンジンを動くようにしてくれた。

 苦しい時の神ならぬ保険頼みである。エンジンのかかった車を運転しイエローハットに一目散。予定外の出費とはなったが「バッテリーの寿命は3~4年です。7年ももてば御の字です」と言われ、頭を深く下げて帰ってきた。

 バッテリーなどは、日ごろ目にすることはない縁の下の力持ちの存在である。一旦ストをすると手の打ちようはない。そういう意味では、うちの奥さんも同じ存在。日ごろから顔を見たりして、もう少し大事にしなければと思うことしきりであった。

 


5度目の車検

2020年09月21日 | 車・ペット

 5度目の車検をディーラーで受けた。人間と同じで寄る年波に逆らうことが出来ず、手を加えなければいけないところが数か所出ていた。

 まずは、ディスクブレーキのパッドの交換、エアエレメントの交換、スパークプラグの交換、オイルフィルターからのオイル漏れ補修、エンジンオイルとフィルターの交換などが主なものであった。

 あらかじめ見積額は聞いていたが、大方、中古の軽自動車が1台買えるくらいのものとなった。しかし、乗ってみると、室内の清掃も行き届いているばかりか、ブレーキの利きもよく、交換したばかりのスパークプラグやタイヤのせいもあってか、走りも快適となっている。

 これなら、もうしばらく愛車として乗っていてもいいかなと思いながら、少し遠回りをして帰ってきた。毎度のことではあるが、車検で車を預けている間、代車としてミニクーパーという新車に近い外車を貸してくれる。

 数日間は、この代車を駆って少し遠出をして楽しんでみる。こんなに新しい車に乗っていると、つい、「この際車を買い替えてみるか」という気になる人がいるかもしれないが、これがディーラーの魂胆であるに違いない。

 しかし、今の私に、こんな甘い罠に陥る余裕はない。ふと我に返って、あくまでも代車の乗り心地を楽しむだけにするしかない。

 そんなことよりも、振り返ってみると我が車人生は通算して53年。あと1回は車検を受けて今まで通り運転ができることを目標に、蘇った老車を友に、これまで通り安全運転を心掛けて走りたい。
   (写真は、代車の「ミニクーパーS」)


ドライブ レコーダー

2019年08月17日 | 車・ペット

 このところ、車でのあおり運転による被害がたびたび報じられている。追い越しするときや、はっとしてクラクションを鳴らしたときなど、ちょっと相手の気に障るようなことがあったとき、急に逆上してあおり運転をされることがあるという。

 そんな被害を未然に防止するために、その証拠を記録できるドライブレコーダーを取り付けることが推奨されている。ドライブレコーダーは、本来は事故を起こした時に、その状況を記録しておくために開発された物であろうが、今や、あおり運転対策を目的に取り付けるようになってきた。

 私はあおり運転をされたことはないが、その対策を主な目的とするのではなく、違うことを目的として取り付けることにした。私の車にはバックモニターが搭載されていないので、車をバックで駐車するとき、運転席から後部の確認が難しい。この問題を解決するために、車の前後を表示できるドライブレコーダーを取り付けたいと、前々から思っていた。

 ネットで調べると多くの種類がある。価格も色々。その中から比較的低額で、評判のいいものを注文した。「2つのカメラで前後同時に録画可能! シガーソケットに電源を差し込み、本体を吸盤でフロントガラスに貼るだけで取付完了。バックするときに補助線が表示されるので、駐車の際に運転の苦手な人でも安全に簡単に駐車が可能」と書いてある。 

 発注した翌日には品物が届いた。書いてある通りで、簡単に取り付けることが出来た。早速スイッチを入れて走ってみた。画面は4インチと大きくて、期待通りに後部の様子もよく分かる映像が映し出される。「うん、これならもうバックするとき、安心して下がることが出来る」と確信した。

 これであおり運転にも遭うことはなかろうが、こんなものに頼るのではなく、「相手優先」の優しい運転を心掛けておけば、あおりを受けることもなかろう。まずはこの精神で安全運転を心掛けていきたい。 

 



 


お引越し

2019年02月22日 | 車・ペット

 昨年の6月に、オランダシシガシラと丹頂という2種類・4匹の金魚を買って水槽に入れていた。1か月がたったころ、各1匹が死んでしまったが、2匹が残り順調に育って今日に至っている。

 大きさは、買ったときには体調が5㎝くらいだったものが、今は2匹とも倍の10cmを超えるくらいに大きくなった。玄関の台の上に置いている水槽の前を通るたびに、私の方を向いて水面近くまで上がってきて、口をパクパクさせてエサをねだる仕草をする。

 犬ほど心を通わせるようなことはないが、少しばかりの感情の交流はあって、夫婦2人だけの生活の中に、ささやかな安らぎを与えてくれている。オランダシシガシラは、頭の上にある肉瘤が非常に大きくなってきて、見応えがある姿になってきた。

 ところが数日前、シッポの端が少し白っぽくなっているのを見つけた。調べてみると「尾ぐされ病」と書いてある。ペットショップへ走ると、それ用の液体の薬が置いてあり、買って帰りすぐに水槽に投入した。

 使っている水槽は、水が10Lくらいしか入らないもので、ネットによれば成長した金魚の大きさからみると少し小さいようである。水槽が小さすぎると、水質が悪化しやすいので病気になりやすいと書いてある。以前、コイを飼っていた水槽を取り出してみると、横幅が40cmあり、水が25L入るものであった。

 早速金魚のお引っ越しを行った。それにしてもこの2匹は、大きな水槽に引っ越しをしたとはいいながらも、狭い世界で生きていて、かわいそうだなとは思ってみた。狭い家で生きている我が身と似ているような気もする。新居で楽しそうに泳いでいる姿を見ると「狭いながらも楽しい我が家」ではないが、狭い世界をお互い謳歌しているようにも思えた。