国土交通省は来年5月にも、新車を対象に自動車後方の状況が確認できるバックカメラか、センサーの装備を自動車メーカーに義務付ける方針を明らかにした。
駐車場などでバックする際、死角を補うことで歩行者を巻き込むような事故を防ぐことを目的にしたものである。義務化するのは「後退時車両直後確認装置」で、二輪車を除く全ての自動車が対象。バックカメラは車体の後方0.3~3.5メートルの範囲にいる歩行者を運転席で確認できる必要があるという。
現在私が保有している車は年式が古いため、バックカメラなどは装備されていなかった。2年前、煽り運転による事故が何件か起きたのを機会に、市販されている安価なドライブレコーダーをネットで購入して取り付けた。
電源をシガーソケットに差し込み、車のフロントガラスと後方にカメラをセットするだけで、立派なバックカメラとして機能してくれる。煽り運転をされるようなことは、そうあることではないが、買い物に出かけたときバックで駐車するようなことは日々の運転でよくある。
そんな時、モニターを後方のカメラに切り替えると、後ろの様子がよく分かる。バックするときに、バックカメラに全面的に頼るだけでなく、サイドミラーやルームミラーでも安全を確認しながら運転することはもちろんのことである。
近頃の新車には、360度全方向が認識できるカメラが装備されているものもあるようだが、そこまではいかないまでも、安価で前後の様子が確認できるドライブレコーダーが発売されている。私のように古い年式の車でも簡単に取り付けることが出来るので、車を買い替えなくともバックカメラの機能を持たせることは可能である。あとは、高齢者によくあるというブレーキとアクセルの踏み間違えに気をつけなければいけないという課題は残っている。