写真エッセイ&工房「木馬」

日々の身近な出来事や想いを短いエッセイにのせて、 瀬戸内の岩国から…… 
  茅野 友

胃カメラ

2004年12月09日 | 生活・ニュース
 風邪を引いたのか、弱点の気管支あたりに違和感を感じた。近くのクリニックに行くと、肺のレントゲン写真を撮られた。

 その写真を見た医者が「おかしいな、肺は良いけど、胃が写っていないな・・・」と変なことを口走る。普通の人は胃も写るらしい。

 今度は胃を疑われた。数日後、胃カメラを飲むことになった。当日の朝一番、飲まず食わずで検査に行った。

上向きになってゼリー状の麻酔薬で、のどを5分間潤す。しびれた頃、痛い注射を肩に一本打つ。しばらくして先生がやおら入室してくる。

 霧吹きのようなもので、のどにしゅっしゅっとやるが、音だけして霧が出てこない。「まあ、いいか」と言って胃カメラを入れ始める。

「げっこげっこ」又「げっこ」と、吐き出すものは何ひとつないが、えらい目にあった。

霧も検査前の麻酔だそうで、それがないとやはり大変だと、あとになって看護士が言う。

 先生は「まあ、いいか」で済むけれど、患者の私は、「まあ、いいか」では済まされない。まさに死ぬ思いのする検査であった。

胃もなんら問題はなかった。結局何だったかな?大変な胃っ週間だった。
  (写真は、胃カメラ装置;「胃カメラを楽に受ける方法」より)